『サイトを作ったら終わり』と思っていたWeb担当者が上司に出した月次レポートの中身を全部見せます
『サイトを作ったら終わり』と思っていたWeb担当者が上司に出した月次レポートの中身を全部見せます
この記事の結論
Web担当者の月次レポートとは、サイトの数字を「見せる」ためだけでなく、成果を測定して次の改善につなげるための報告書です。本記事では、レポートの項目・読み方・上司への伝え方を実務ベースで解説します。
– 要点1: サイトを公開して終わりでは集客は増えない。毎月の数字を追って初めて「何が課題か」が見えてくる
– 要点2: 月次レポートに必要な指標は「訪問数・流入経路・問い合わせ数・直帰率」の4つが基本
– 要点3: 数字を「報告」で終わらせず「次の施策」に繋げる一文を必ず添える
「サイトを作ったから、あとはお客さんが来るはず」と思っていませんか?
実は、Web担当者が最初につまずくのがこの思い込みです。
Web集客の成果を測定するには、毎月の数字を記録・分析する月次レポートが欠かせません。
この記事では、実際のレポートの中身・使い方・上司への見せ方を一気に解説します。
なぜ「作ったら終わり」は危ないのか
サイトは公開した瞬間から「古くなり始める」ものです。
検索エンジンの仕組み(アルゴリズム)は毎年大きく変わります。
競合他社も同じキーワードで記事を追加し続けています。
何もしなければ、半年後には検索順位が落ち、訪問者数が減るのが現実です。
中小企業でよく聞く失敗パターンはこの3つです。
- サイトを作った業者に任せきりで、その後の数字を誰も見ていない
- アクセス数だけを見て「増えている・減っている」と一喜一憂する
- 月次レポートがなく、何が原因で問い合わせが増減したか分からない
⚠️ サイトの数字を誰も確認していない企業は、Web広告や追加コンテンツに費用をかけても「どこにお金が消えたか分からない」状態になりがちです。
こういった状況を避けるためにも、まずは毎月の成果を測定する習慣を作ることが出発点です。
Web集客がうまくいかないと感じている場合は、集客がうまくいかない原因と解決策を解説したこちらの記事も参考になります。
月次レポートに必ず入れるべき5つの指標
まず追うべき数字は「5つだけ」に絞りましょう。多すぎると逆に何も見えなくなります。
① 訪問数(セッション数)
月に何人がサイトを訪れたかを示す最も基本の数字です。
ツールはGoogleアナリティクス(GA4)が無料で使えます。
「増えている・減っている」だけでなく、前月比・前年同月比の両方で見るのがポイントです。
② 流入経路(チャネル)
訪問者がどこからサイトに来たかを分類したものです。
| 流入経路 | 意味 | 注目ポイント |
|---|---|---|
| オーガニック検索 | Googleなどの検索結果から | SEO(検索エンジン対策)の成果 |
| 直接流入(ダイレクト) | URLを直打ちまたはお気に入りから | 指名検索・リピーターの多さ |
| 参照元(リファラル) | 他サイトのリンクから | 外部メディアや紹介の効果 |
| 広告(Paid Search) | ウェブ広告からのクリック | 広告費の費用対効果 |
| SNS | X・Instagram等から | SNS施策の貢献度 |
### ③ 問い合わせ数・コンバージョン数
サイトの最終的な目的に対して、何件達成できたかです。
コンバージョン(CV)とは「問い合わせ・資料請求・予約完了」など、目標行動が達成された件数を指します。
訪問数が増えてもCVが増えなければ、サイトの中身に改善の余地があるサインです。
④ コンバージョン率(CVR)
CVR = コンバージョン数 ÷ 訪問数 × 100(%)で計算します。
業種や目的によって異なりますが、一般的には1〜3%が目安と言われています(あくまで参考値)。
CVRが低い場合は、ページの内容・フォームの使いやすさ・導線などを見直すきっかけになります。
⑤ 直帰率(ちょっきりつ)
サイトに来た人が、1ページだけ見てすぐ離れてしまった割合です。
直帰率が高い(60〜70%以上が目安)ページは、「欲しい情報がなかった」「読みにくかった」など、改善のヒントが隠れています。
実際のレポートはこう作る:項目・書き方・テンプレ
レポートの難しさは「何を書くか」より「どう整理するか」です。
レポートの基本構成(月次)
以下の構成で1〜2枚にまとめると、上司にも伝わりやすくなります。
【今月の結果サマリー】
・訪問数: 〇〇人(前月比 ±〇%)
・コンバージョン数: 〇件(前月比 ±〇%)
・主要流入: オーガニック検索 〇%
【良かった点】
→ 〇〇のページへのアクセスが増加しました
【課題・気になった点】
→ 〇〇ページの直帰率が高いです
【来月の改善施策】
→ 〇〇を〇〇に修正・追加します
数字は「比較」とセットで見せる
数字を1つだけ出しても意味が伝わりません。
必ず「先月と比べて」「昨年の同じ月と比べて」という比較を添えましょう。
悪い例: 「今月の訪問数は350人でした」
良い例: 「今月の訪問数は350人です。先月(290人)より約20%増えました。オーガニック検索からの流入が伸びた影響です」
このひと手間で、数字が「事実」から「ストーリー」に変わります。
上司への伝え方:数字を「意味のある話」に変える方法
上司が知りたいのは「サイトが何件の仕事につながったか」です。
IT担当者とは違い、経営者や上長は細かい数字よりビジネスへの影響を見ています。
そのため、レポートには必ず「だから何?」を一言添える習慣を持ちましょう。
経営者に刺さる伝え方の例
| 伝えにくい言い方 | 伝わりやすい言い方 |
|---|---|
| 「直帰率が65%です」 | 「来た人の3人に2人がすぐ離れています。ページを改善すれば問い合わせが増える可能性があります」 |
| 「CVRが1.2%です」 | 「100人来て1〜2人が問い合わせています。業界平均と大きくは外れていませんが、改善の余地があります」 |
| 「オーガニック流入が増えました」 | 「広告費ゼロで来るお客さんが増えています。SEO対策の効果が出始めています」 |
### PREP法で1分で説明する
上司への口頭説明には、PREP法(結論→理由→具体例→結論)が役立ちます。
- 結論: 「今月は問い合わせが先月より2件増えました」
- 理由: 「〇〇のページへのアクセスが増えたためです」
- 具体例: 「先月は〇件だったのが、今月は〇件になりました」
- 次の行動: 「来月は同じ方向で〇〇ページも改善します」
このフォーマットなら、1〜2分でWeb担当者の仕事の価値を見える化できます。
レポートの基礎が整ったら、次はWebサイト全体のマーケティング設計を見直すタイミングです。
Webマーケティングをゼロから始めるための7ステップをまとめた記事も合わせてご覧ください。
レポートから次の施策につなげる流れ
レポートは「作って終わり」ではなく、次の改善の出発点です。
月次レポートを毎月続けると、だんだん「パターン」が見えてきます。
このパターンこそが、次の施策を決める一番の根拠になります。
数字が示す「次の一手」の判断基準
| 数字の状態 | 考えられる原因 | 次の施策の方向性 |
|---|---|---|
| 訪問数は多いがCVが少ない | ページの内容・フォームに問題あり | 訴求文・CTAボタンの改善 |
| 特定ページの直帰率が高い | 期待と内容がズレている | タイトルと本文の一致を確認 |
| 検索流入が減っている | 記事の順位が下がっている | コンテンツ更新・SEO見直し |
| 広告流入だけが多い | SEOが育っていない | ブログ・記事コンテンツの充実 |
| 直接流入が少ない | 指名検索・リピーターが少ない | SNSやメルマガでの接触頻度UP |
### PDCAを月単位で回す
月次レポートを3ヶ月続けるだけで、どの施策が自社に合っているかの仮説が立てやすくなります。
- Plan(計画): 今月は〇〇ページを改善する
- Do(実行): 記事を追加・CTAを変更する
- Check(確認): 来月のレポートで効果を確認する
- Action(改善): 効果があれば他ページにも展開する
💡 最初は完璧なレポートでなくて構いません。「訪問数・問い合わせ数・流入経路」の3つだけでも毎月記録するだけで、半年後には大切な判断材料になります。
もし「そもそもサイト自体の作り方から見直したい」と感じたら、制作を依頼する前に確認すべき8つのポイントをまとめた記事も参考にしてみてください。
月次レポートの運用に不安がある方は、ぜひ一度ご相談ください。
数字の読み方から施策の立て方まで、貴社の状況に合わせてお話しします。
お気軽にお問い合わせください
よくある質問
Q1. 月次レポートとは何ですか?
Webサイトの成果を毎月まとめた報告書です。訪問数・問い合わせ数・流入経路などの数字を記録し、改善施策の根拠にします。作って終わりでなく、継続的に改善するための基盤になります。
Q2. 月次レポートはどうやって作ればいいですか?
無料で使えるGoogleアナリティクス(GA4)で、訪問数・流入経路・コンバージョン数を確認します。前月比・前年同月比と合わせてまとめ、「良かった点・課題・来月の施策」の3点を添えると上司にも伝わります。
Q3. なぜ月次レポートでWeb集客の成果を測定する必要があるのですか?
サイトは公開後も検索順位が変動し続けます。数字を定期的に確認しないと、どの施策が効いているか・何が問題かが分かりません。改善の根拠を持つことが、無駄な費用を防ぐことにもつながります。
Q4. 月次レポートとGoogleアナリティクスの違いは何ですか?
Googleアナリティクス(GA4)はデータを収集・表示するツールです。月次レポートはそのデータをもとに「何が起きたか・なぜか・次に何をするか」をまとめた報告書です。ツールはあくまで材料で、レポートは判断のための加工品と考えると分かりやすいです。
Q5. 月次レポートの作成にかかる時間・費用は?
Googleアナリティクスは無料で使えます。慣れれば1回あたり1〜2時間でまとめられます。ただし「何を見るべきか分からない」段階では、Web制作会社やコンサルタントに相談するのも一つの選択肢です。費用は依頼内容によって異なるため、まずは個別に相談することをおすすめします。
まとめ
Web担当者の月次レポートは、サイトの成果を測定して次の改善につなげる最も基本の習慣です。
この記事でお伝えしたポイントをまとめます。
- サイトを作っただけでは集客は続かない。毎月の数字を追う習慣が必要
- 追うべき指標は「訪問数・流入経路・コンバージョン数・CVR・直帰率」の5つが基本
- 数字は必ず「比較」と「だから何?」をセットで伝える
- レポートは「作って終わり」でなく、PDCAの出発点として使う
最初は完璧でなくて大丈夫です。
まず3ヶ月、数字を記録するだけでも、Webサイトへの見方が大きく変わります。
「どこから手をつけていいか分からない」という方は、ぜひ一度ご相談ください。
静岡を拠点に、中小企業のWeb集客をトータルでサポートしています。
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