ウェブ制作会社に『SEOも込みでお願い』と言ってはいけない理由と、正しい分離発注の手順
ウェブ制作会社に『SEOも込みでお願い』と言ってはいけない理由と、正しい分離発注の手順
「サイトを作ったのに、全然検索で見つからない」——そんな後悔をする中小企業がとても多いです。原因の多くは、ウェブ制作とSEOを同じ会社に丸投げしたことにあります。この記事では、ウェブ制作・SEO・外注・発注の分離という考え方を使って、失敗しない正しい頼み方を解説します。
この記事の結論
ウェブ制作とSEOの外注を分離しないと、サイトは完成しても集客できない”箱だけ”になりがちです。発注前に役割を分けることが、Web集客成功の第一歩です。
– 要点1: 制作会社は「見た目・機能」の専門家。SEOは別の専門知識が必要
– 要点2: 一括発注は短期的に楽に見えるが、後から修正コストがかさみやすい
– 要点3: 発注を分離し、目的→設計→制作→SEO の順で進めることが正解
なぜ「SEOも込みで」が失敗を生むのか
制作会社に「SEOもお願いします」と言うと、聞こえはいいですが、中身があいまいなまま進むことがほとんどです。
制作会社のSEOは「技術的なSEO」だけになりがち
制作会社が対応できるSEOは、主に以下のようなものです。
- ページの読み込み速度を速くする
- タイトルタグ(検索結果に表示される見出し)を設定する
- スマホ対応(レスポンシブデザイン)にする
これらは大切ですが、集客に直結するSEOの本丸ではありません。
本当に集客につながるSEOは、「どのキーワードで上位を狙うか」「読者の悩みに答えるコンテンツを作るか」という戦略・コンテンツの領域です。制作会社はここが弱いことが多いです。
「込みでお願い」が生む3つのリスク
| リスク | 内容 |
|---|---|
| ① 責任があいまい | 「SEOはやります」と言ったものの、成果の定義がない |
| ② 追加費用が発生しやすい | 後からコンテンツ追加・構造変更を依頼すると高くつく |
| ③ 修正が困難になる | 制作と設計が混ざると、SEO目的で構造を変えにくい |
実際に「制作会社に任せたけどSEOの成果が出ない」という事例は少なくありません。ウェブ制作の失敗事例と、事前に防ぐためのチェックリストも参考にしてください。
制作会社のSEOと専門会社のSEOは何が違う?
「SEOが得意な制作会社もあるのでは?」という疑問はもっともです。整理しましょう。
2つのSEOを比較する
| 項目 | 制作会社のSEO | SEO専門会社のSEO |
|---|---|---|
| 強み | 技術的な実装・構造設計 | キーワード戦略・コンテンツ制作 |
| 弱み | 継続的な集客施策・分析 | コーディング・デザイン |
| 作業スタイル | 納品で完結しやすい | 継続契約で成果を追う |
| 成果の出方 | 初期設定として即効性あり | 数ヶ月かけて積み上がる |
| 費用イメージ | 制作費に含まれることが多い | 月額契約が一般的 |
> ポイント: 制作会社のSEOを「基礎工事」、専門会社のSEOを「継続的な営業活動」と考えると分かりやすいです。両方が揃って初めて集客できます。
どちらも必要。でも役割は分ける
「どちらかで十分」ではなく、役割を明確に分けて両方に頼むのが正解です。
制作会社には「技術的に正しいサイトを作る」ことを、SEO会社には「検索で見つけてもらう仕組みを作る」ことを任せます。
正しい分離発注の手順(5ステップ)
では実際にどう進めればよいか。5つのステップで説明します。
ステップ1: 目的を言語化する(発注前)
まず「このサイトで何を達成したいか」を決めます。
- 問い合わせを月に○件増やしたい
- 特定の商品ページを検索上位に出したい
- 採用応募を増やしたい
目的が決まれば、制作とSEOそれぞれに何を依頼すべきかが見えてきます。ウェブでマーケティングを始めるための全体設計も、この段階で確認しておくと役立ちます。
ステップ2: SEO設計を先に決める(制作前)
これが最重要です。
サイトを作ってからSEOを考えると、後から構造を大幅に変える羽目になります。
SEO設計で決めること:
- 狙うキーワードの一覧(KWリスト)
- サイト構成(どのページに何のキーワードを当てるか)
- 各ページに必要なコンテンツの内容と文字数の目安
この設計書を制作会社に渡して、それに沿って作ってもらうのが正しい順序です。
ステップ3: 制作会社に「仕様書」として渡す
SEO設計をまとめた資料を、制作会社への発注仕様に含めます。
渡す内容の例:
- URL構造(例:/service/ /blog/ など)
- 各ページのH1(見出し)案
- ページタイトル・メタディスクリプション(検索結果に表示される説明文)の案
- ページ内リンクの構成図
「あとはよしなに」ではなく、決めた設計を実装してもらうというスタンスが大切です。
ステップ4: 制作完了後にSEO施策を始める
サイトが完成したら、次はSEO会社や社内担当者が動き始めます。
具体的な施策例:
- ブログ記事・コラムを定期的に投稿する
- 外部サイトからリンクをもらう(被リンク獲得)
- Googleサーチコンソール(検索状況を確認する無料ツール)でデータを分析する
- 月ごとの訪問数・問い合わせ数を追跡して改善する
ステップ5: 成果を数字で追いかける
「なんとなく上位に出た気がする」では意味がありません。毎月、以下を確認します。
- オーガニック流入数(検索から来た訪問者の数)
- 問い合わせ件数・CVR(訪問者のうち問い合わせした人の割合)
- 狙ったキーワードの順位
数字で管理することで、次の改善が具体的になります。
分離発注でよくある不安と解消法
「分けて頼むのは面倒では?」という声がよくあります。不安を一つずつ解消します。
不安①:管理窓口が増えて大変になる
解消策: 制作フェーズとSEOフェーズを時系列で分ければ、同時に複数社と話す必要はほぼありません。制作が終わったらSEO会社に引き継ぐ形で動けます。
不安②:制作会社とSEO会社の言っていることが食い違う
解消策: 発注前にSEO設計を固めておけば、「この仕様で作ってください」と明確に伝えられます。あいまいな依頼が食い違いを生むので、仕様書を先に作ることが予防策です。
不安③:費用が2社分になって高くなる
解消策: 確かに窓口は増えますが、一括発注でSEO成果が出ない場合の「作り直しコスト」と比較してください。最初から分けた方が、結果的に安くなることの方が多いです。
制作依頼の前に知っておきたいポイントは、ウェブ制作の依頼で確認すべき8つのポイントをまとめた記事でも詳しく解説しています。
発注先の選び方チェックリスト
制作会社・SEO会社それぞれに確認すべきポイントをまとめました。
制作会社を選ぶときの確認ポイント
- [ ] SEO設計を渡したら、その通りに実装できますか?(柔軟性の確認)
- [ ] 納品後もコンテンツ追加・修正がしやすい構成になっていますか?
- [ ] 使うCMS(更新ツール)は自社で操作できますか?
- [ ] 制作後の保守・更新サポートはありますか?
SEO会社・コンサルを選ぶときの確認ポイント
- [ ] 成果の定義(KPI)を最初に決めてくれますか?
- [ ] 月次でレポートを出してもらえますか?
- [ ] コンテンツ制作まで対応していますか?
- [ ] 業種・規模の近い実績を見せてもらえますか?
注意: 「上位表示を100%保証します」という会社は要注意です。検索順位はGoogleが決めるため、保証できるものではありません。誠実な説明をしてくれる会社を選びましょう。
よくある質問(FAQ)
Q1. ウェブ制作とSEOの外注を分離するとはどういう意味ですか?
A. サイトのデザイン・機能を作る制作業務と、検索で上位に表示させるSEO施策を、別々の会社や担当者に頼むことです。それぞれに専門性があり、一社に任せると片方が中途半端になりやすいため、役割を分けて発注します。
Q2. 分離発注はどんな順番で進めればいいですか?
A. まず目的を決め、次にSEO設計(キーワード・サイト構成)を固めます。その設計を仕様書として制作会社に渡し、サイト完成後にSEO施策を開始します。SEO設計を制作より先に行うことが最大のポイントです。
Q3. なぜ制作会社に一括で任せるとSEOがうまくいかないのですか?
A. 制作会社の強みは見た目と機能の実装にあります。SEOに必要な「キーワード選定」「コンテンツ戦略」「継続的な改善」は専門知識が異なるため、対応できる制作会社は限られます。SEOが含まれていても内容が技術的な設定のみで、集客には直結しないケースが多いです。
Q4. 制作会社とSEO会社の違いは何ですか?
A. 制作会社は「作る専門家」、SEO会社は「見つけてもらう専門家」です。制作会社はデザイン・コーディング・CMSの実装が得意で、SEO会社はキーワード分析・コンテンツ制作・順位改善が得意です。どちらが上というわけではなく、役割が違います。
Q5. 中小企業が分離発注すると費用はどれくらいかかりますか?
A. 制作費用・SEO費用ともに依頼内容や会社によって大きく異なるため、一概には言えません。目安として、制作は30〜100万円程度、SEO月額サポートは3〜20万円程度が広く見られる範囲ですが、必ず複数社から見積もりを取ることをお勧めします。【要確認: 自社サービスの費用感】
まとめ
ウェブ制作のSEO外注を分離して発注することは、Web集客を成功させる上でとても重要な考え方です。
改めてポイントを整理します:
- 制作会社のSEOは技術的な基礎工事。集客に直結するSEO戦略は別に考える必要がある
- SEO設計は制作より先に行う。後から変えると費用と時間が余計にかかる
- 目的・KPI(成果指標)を最初に決める。数字で管理することで改善が続けられる
- 制作とSEOの役割を明確にして、それぞれの専門家に頼むのが最もコスパよく成果につながる
「どこに頼めばいいかわからない」「自社の状況に合った進め方を聞きたい」という方は、ぜひ一度ご相談ください。
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