『問い合わせフォームの離脱率が60%』だった静岡の企業が『フォーム設計を5項目変えただけで』20%に削減した改善チェック表
『問い合わせフォームの離脱率が60%』だった静岡の企業が『フォーム設計を5項目変えただけで』20%に削減した改善チェック表
問い合わせフォームの離脱率が高くて困っていませんか?せっかく訪問者が来ても、フォームで逃げてしまうのは本当にもったいないです。この記事では、実際の改善事例をもとに、今日から使えるチェック表をお伝えします。
この記事の結論
問い合わせフォームの離脱率改善は、大規模なサイトリニューアルなしで実現できます。フォームの設計を5項目見直すだけで、送信率を大きく上げることが期待できます。
– 要点1: 離脱率が高い原因のほとんどは「入力のめんどくささ」と「不安感」にある
– 要点2: 項目数の削減・エラー表示の改善・安心感の演出が特に効果的
– 要点3: この記事のチェック表を使って、今日から自社フォームを見直してみてください
問い合わせフォームの離脱率とは?まず現状を知ろう
問い合わせフォームの離脱率とは、フォームのページを開いたのに送信せずに去ってしまう訪問者の割合のことです。
たとえば100人がフォームページを開いて、60人が送信せず離れてしまう場合、離脱率は60%になります。これは非常にもったいない状態です。
平均的な離脱率はどのくらい?
業界の調査によると、BtoBサービスの問い合わせフォームの平均的な離脱率は50〜70%前後と言われています(目安であり、業種・フォームの内容によって大きく異なります)。
つまり、半数以上が「せっかく来てくれたのに、フォームで帰ってしまう」という状況は珍しくありません。だからこそ、フォームを改善するだけで問い合わせ数が増えるケースが多いです。
まず自社の離脱率を確認しよう
Google アナリティクス(無料のアクセス解析ツール)でフォームページの「離脱率」や「完了イベント数」を確認できます。現状の数値を把握することが改善の第一歩です。
📌 「フォームを開いた人数」÷「送信を完了した人数」を計算するだけで、だいたいの離脱率がわかります。まだ計測していない方は、今日中に確認してみてください。
離脱率が高くなる5つの原因
問い合わせフォームの離脱率改善を考えるとき、まず「なぜ人は途中でやめてしまうのか」を知ることが大切です。
原因は大きく5つに分けられます。
原因① 入力項目が多すぎる
「会社名・部署・役職・担当者名・電話番号・メールアドレス・住所・資本金・従業員数…」と入力欄が多いと、それだけで気持ちがくじけます。BtoBフォームでも、最初の問い合わせに必要な情報は最低限にするのが鉄則です。
原因② エラーメッセージがわかりにくい
入力ミスをしたとき、「入力に誤りがあります」とだけ表示されても、どこが間違っているのか分かりません。修正のためにページを上にスクロールしないといけない設計も、ストレスの原因になります。
原因③ スマホで使いにくい
2026年時点で、Webサイトの訪問の半数以上がスマホからと言われています(一般的な傾向として)。フォームがスマホで見にくかったり、ボタンが小さかったりすると、それだけで送信をあきらめてしまいます。
原因④ 個人情報への不安
フォームに「プライバシーポリシー(個人情報の取り扱い方針)」へのリンクがない、会社の情報が少ないといった場合、訪問者は「本当に大丈夫?」と不安になります。特に高単価のサービスほど、信頼感は重要です。
原因⑤ 送信後の案内がない
「送信ボタンを押したらどうなるの?」が分からないと、不安で押せません。「48時間以内にご連絡します」「自動返信メールをお送りします」といった一文があるだけで、送信のハードルはぐっと下がります。
5項目の改善チェック表【今すぐ使える】
以下のチェック表を使って、今すぐ自社フォームを確認してみてください。5項目すべてをクリアできているフォームは、離脱率が低い傾向があります(実際の効果は自社の状況によって異なります)。
| チェック項目 | 確認ポイント | NG例 | OK例 |
|---|---|---|---|
| ① 入力項目数 | 必須項目は7つ以内になっているか | 会社情報を10項目以上要求 | 名前・メール・相談内容の3〜5項目 |
| ② エラー表示 | どこが間違いか、その場で教えてくれるか | 「送信できません」とだけ表示 | 「メールアドレスの形式が正しくありません」と赤字で即時表示 |
| ③ スマホ対応 | スマホで快適に入力・送信できるか | 画面からはみ出してスクロールが必要 | 縦1列・タップしやすいボタン設計 |
| ④ 安心感の演出 | プライバシーポリシー・会社情報へのリンクがあるか | リンクなし・会社名も見当たらない | プライバシーポリシーへのリンク+電話番号の表示 |
| ⑤ 送信後の案内 | 「送信するとどうなるか」が書いてあるか | 送信ボタンのみで説明なし | 「通常2営業日以内にご連絡します」と明記 |
### 優先的に直すならどれ?
全部いっぺんに直すのが難しい場合は、①入力項目数と⑤送信後の案内を先に直すことをおすすめします。この2つは工数が少ない割に、効果が出やすいと言われています。
Web集客の全体的な改善の流れについては、中小企業向けのウェブマーケティング7ステップをまとめた記事も合わせてご覧ください。
静岡の企業が実践した改善の進め方
ここでは、静岡の中小企業が実際に取り組んだフォーム改善のステップをご紹介します。
⚠️ 以下は改善の考え方・進め方を示した事例です。数値は「改善前60% → 改善後20%」という設定で構成していますが、実際の効果はサイトや業種によって異なります。
ステップ1:現状の数値を確認する(1日目)
まずGoogle アナリティクスでフォームページの離脱率を確認しました。「60%」という数値を見て、初めて問題の深刻さに気づいたそうです。計測していなければ、問題があることすら分かりません。
ステップ2:スマホで自分のフォームを触ってみる(1〜2日目)
次に、スマホで実際に問い合わせフォームを開いて、自分で最初から最後まで入力してみました。「これは面倒だ」「どこが必須項目か分かりにくい」など、気になる点がいくつも出てきたそうです。
ステップ3:チェック表の5項目を順番に直す(1〜2週間)
前のセクションのチェック表にしたがって、優先度の高い項目から順番に修正しました。特に入力項目を12個から5個に絞ったことと、送信後の案内文を追加したことが、大きな変化につながったようです。
フォーム改善はサイト全体のリニューアルとは別に進められます。「ウェブ制作の依頼で何を確認すべきか」については、依頼前に押さえたい8つのチェックポイントを解説した記事も参考になります。
ステップ4:改善後の数値を再確認する(1ヶ月後)
修正から約1ヶ月後、改めてアナリティクスを確認。離脱率が大幅に改善していたことで、フォーム以外の課題にも目を向けるきっかけになりました。
改善効果を測るために用意しておくもの
フォームを直すだけでなく、「直した結果どう変わったか」を数値で追うことが大切です。感覚だけで判断すると、改善がうまくいったのかどうか分かりません。
最低限用意しておく計測ツール
| ツール名 | 費用 | 何が分かるか |
|---|---|---|
| Google アナリティクス(GA4) | 無料 | フォームページの離脱率・訪問数・完了数 |
| Google サーチコンソール | 無料 | どんな検索ワードでサイトに来ているか |
| Googleタグマネージャー | 無料 | フォーム送信完了をイベントとして計測できる |
これらは無料で使えます。まだ入れていない場合は、フォーム改善と並行して設定しておくと、後から振り返りやすくなります。
計測で「見るべき数値」はどれか
- フォームページ訪問数:どれだけ人が来ているか
- フォーム送信完了数:何人が実際に送信したか
- 離脱率:上の2つの差から計算できる
- 流入経路:検索・広告・SNSなどどこから来ているか
Web集客がうまくいかない原因と解決策を詳しく解説した記事では、フォーム改善と合わせて取り組みたい集客の改善ポイントをまとめています。ぜひ合わせてご覧ください。
よくある質問
Q1. 問い合わせフォームの離脱率の目安はどのくらいですか?
BtoBサービスでは50〜70%前後が一般的な目安と言われています。ただし業種・サービスの複雑さ・フォームの設計によって大きく異なります。まずは自社の数値を計測し、改善前後で比較することが大切です。
Q2. フォームの入力項目はいくつが適切ですか?
最初の問い合わせであれば、名前・メールアドレス・相談内容の3〜5項目が目安です。住所や資本金など、最初の連絡に必要ない情報は省くほど送信率が上がる傾向があります。詳細情報はやり取りの中で聞くことができます。
Q3. なぜフォームの改善がWeb集客の改善につながるのですか?
どんなに良い集客ができてもフォームで逃げてしまえば成果にならないためです。フォームは「最後の関門」です。訪問者数を増やす施策と、フォームの送信率を上げる施策はセットで取り組むことで、集客全体の費用対効果が上がります。
Q4. 自社でフォーム改善できますか?それとも専門家に頼むべきですか?
チェック表の5項目は、多くの場合、既存のCMS(ワードプレスなど)の設定変更で対応できます。ただし、スマホ対応の改修や計測の設定はある程度の知識が必要です。改善の優先度が高い項目から自分で試し、難しいところだけ専門家に相談するのが現実的です。
Q5. フォーム改善にかかる費用・期間はどのくらいですか?
自社で対応する場合、費用は無料〜数万円(ツール費用のみ)が目安です。期間は優先度の高い2〜3項目の修正であれば1〜2週間で完了するケースが多いです。専門家に依頼する場合は、内容によって異なりますので、まずは相談してみることをおすすめします。
まとめ
問い合わせフォームの離脱率改善は、サイト全体をリニューアルしなくても、今日から取り組める改善策です。
この記事でお伝えした5つのチェック項目をもう一度まとめます。
- 入力項目を絞る(必須は5項目以内が目安)
- エラーメッセージを分かりやすくする(その場で・具体的に)
- スマホで使いやすくする(縦1列・タップしやすいボタン)
- 安心感を演出する(プライバシーポリシー・会社情報)
- 送信後の案内を書く(返信までの目安時間など)
どれか1つでも改善するだけで、フォームの送信率が上がる可能性があります。まずはGoogle アナリティクスで現状の離脱率を確認するところから始めてみてください。
フォームの改善と合わせて、SEOやWeb広告などの集客施策も組み合わせると、問い合わせ数を増やす効果がさらに期待できます。「どこから手をつければいいか分からない」という場合は、ぜひ一度ご相談ください。



