『Google広告を3ヶ月続けたのに問い合わせ単価が6,000円のまま』という悩みの診断フロー|改善優先度と施策判定表
『Google広告を3ヶ月続けたのに問い合わせ単価が6,000円のまま』という悩みの診断フロー|改善優先度と施策判定表
Google広告の問い合わせ単価の改善は、「どこが原因か」を正しく診断しないと、費用だけが増え続けます。この記事では、単価が下がらない理由を自己診断できるフローと、優先度の高い改善施策を表で整理してお伝えします。
この記事の結論
Google広告の問い合わせ単価が改善しない原因は、広告・ランディングページ・ターゲット設定の3層のどこかにあります。この記事では診断フロー・施策判定表・改善優先順位を解説します。
– 要点1: 単価が下がらない原因は「広告文」「LP(ランディングページ、広告の飛び先ページ)」「入札設定」の3つに分類できます
– 要点2: 問い合わせ単価6,000円は高すぎるか判断するには、自社の商品単価との比較が必須です
– 要点3: まずクリック率→コンバージョン率→入札の順に診断するのが最速の改善ルートです
Google広告を3ヶ月間続けているのに、問い合わせ単価が6,000円から下がらない。そんなお悩みを持つ中小企業の経営者・Web担当者は少なくありません。「何を直せばいいかわからない」「代理店に任せているが改善提案がない」——この記事を読めば、原因の場所を自力で特定し、改善の優先順位を判断できます。
問い合わせ単価6,000円は「高い」のか?まず基準を知る
単価の良し悪しは、自社の商品・サービスの単価との比率で決まります。まず「そもそも6,000円が問題かどうか」を確認しましょう。
問い合わせ単価の目安(業種別)
| 業種 | 問い合わせ単価の目安(参考値) | 商品単価との理想比率 |
|---|---|---|
| ウェブ制作・広告代理店 | 3,000〜15,000円程度 | 商品単価の1〜3%以内が目安 |
| BtoB製造業・設備 | 5,000〜30,000円程度 | 同上 |
| 士業(税理士・社労士等) | 3,000〜10,000円程度 | 同上 |
| コンサルティング | 5,000〜20,000円程度 | 同上 |
> ⚠️ 上記はあくまで目安・参考値です。業種・地域・競合状況により大きく異なります。自社の過去実績や業界データと照らし合わせてご判断ください。
「高い・安い」の判断基準
問い合わせ単価が6,000円でも、受注単価が50万円なら十分ペイします。一方、受注単価が10万円の商品で成約率が10%なら、1件受注するのにかかる広告費は6万円。これは見直しが必要なラインです。
判断の計算式(目安):
- 許容できる問い合わせ単価 = 商品単価 × 成約率 × 許容利益率
この計算で「6,000円が高いかどうか」がはっきりします。計算してみて問題なければ、単価より問い合わせの質(成約率)の改善を優先するほうが合理的です。
原因を特定する3ステップ診断フロー
Google広告の問い合わせ単価の改善には、「どの層に問題があるか」を正しく診断することが先決です。闇雲に広告文を変えても効果は出ません。
STEP 1|クリック率(CTR)を確認する
CTR(クリック率、広告が表示された回数のうち何回クリックされたか)が低い場合、問題は「広告文」にあります。
| CTRの目安 | 診断結果 |
|---|---|
| 検索広告で3%以上 | 広告文は概ね問題なし |
| 1〜3% | 広告文の改善余地あり |
| 1%未満 | 広告文・KW(キーワード)の見直しが急務 |
CTRが低い主な原因:
- 広告文が検索意図とずれている
- 競合より訴求が弱い(価格・特徴が不明瞭)
- マッチタイプ(キーワードの一致の範囲)が広すぎて無関係な検索に表示されている
STEP 2|コンバージョン率(CVR)を確認する
CTRは問題ないのに単価が高い場合、LP(ランディングページ)に問題があります。
| CVRの目安(BtoB問い合わせ) | 診断結果 |
|---|---|
| 3〜5%以上 | LPは概ね機能している |
| 1〜3% | LP改善で単価を下げられる可能性が高い |
| 1%未満 | LPの抜本的な見直しが必要 |
> ポイント:CTRが高くてCVRが低い場合、「広告では期待させているのにLPで失望させている」状態です。これはLPと広告文の内容のズレが原因であることが多いです。
STEP 3|入札設定と予算配分を確認する
CTRもCVRも悪くないのに単価が高い場合、入札戦略(入札方法の設定)や予算配分に非効率があるかもしれません。
チェックポイント:
- 「目標コンバージョン単価(tCPA)」を設定しているか
- データが少ない(月間コンバージョン数30件未満)のに自動入札を使っていないか
- 成果の低い時間帯・デバイスに予算が偏っていないか
改善施策の優先度を決める判定表
診断結果をもとに、どの施策から手をつけるべきかを整理しました。
施策優先度の判定表
| 診断の症状 | 優先度 | 最初にやること |
|---|---|---|
| CTR 1%未満 | ★★★ 最優先 | 広告文の書き直し・KW見直し |
| CVR 1%未満 | ★★★ 最優先 | LP(ランディングページ)の改善 |
| CTR普通・CVR普通なのに単価高 | ★★ 高 | 入札戦略・除外KWの見直し |
| LP改善済みだが変化なし | ★★ 高 | ヒートマップ(閲覧行動の可視化ツール)で離脱ポイント特定 |
| KWが広すぎる | ★★ 高 | 部分一致→フレーズ一致・完全一致に絞る |
| 予算が少ない(月3万円以下) | ★ 中 | まず予算確保か、SEOとの使い分けを検討 |
| データ不足(月CV10件未満) | ★ 中 | 手動入札に切り替え・データ蓄積期間を設ける |
### 改善の「やってはいけない」
改善作業でよくある失敗を確認しておきましょう:
- ❌ データが少ないのに毎週設定を変える(学習がリセットされる)
- ❌ CTRとCVRを同時に変える(どちらが効いたかわからなくなる)
- ❌ 「なんとなくクリエイティブを変える」(仮説なき改善は意味がない)
層別・具体的な改善施策リスト
診断結果に応じた具体的な施策を、層ごとにまとめます。
広告文(CTR改善)の施策
- 数字を入れる: 「最短2日対応」「初回相談無料」など具体的な数字が効果的です
- 検索語句と広告文を一致させる: 「ウェブ広告 静岡」で検索した人には、「静岡のウェブ広告なら〇〇」と直接応えた文言にする
- アセット(広告に追加できる補足情報)を充実させる: サイトリンク・コールアウト・電話番号をすべて設定する
- ネガティブKW(除外KW)を追加する: 「無料」「学生」など成約につながらない検索語句を除外する
LP(ランディングページ)の施策
LPの改善は、Google広告の問い合わせ単価を改善するうえで最も費用対効果が高い施策のひとつです。
チェックリスト:
- [ ] ファーストビュー(最初に見える画面)に問い合わせボタンがあるか
- [ ] 「誰のための、何のサービスか」が3秒でわかるか
- [ ] 料金・費用の目安が書いてあるか
- [ ] 実績・事例・お客様の声があるか
- [ ] スマートフォンで正常に表示・入力できるか
- [ ] ページの読み込み速度は3秒以内か
LPの品質はCVRだけでなく、品質スコア(Googleがキーワードと広告・LPの関連性を評価するスコア、1〜10点)にも影響します。品質スコアが上がると、同じ予算でも上位に表示されやすくなり、単価を下げる効果があります。
なお、LPの改善は広告運用と切り離せません。ウェブ制作の依頼で気をつけるべき8つのポイントもあわせて確認しておくと、制作会社との認識のずれを防げます。
入札・予算設定の施策
- tCPA(目標コンバージョン単価)設定: 月間コンバージョン数が30件以上になってから導入する
- 広告スケジュール: 問い合わせが入りやすい曜日・時間帯に配信を集中させる
- デバイス別入札調整: PCとスマートフォンでCVRが大きく異なる場合は調整する
- 地域ターゲティングの絞り込み: 対応できないエリアへの配信を停止する
改善しても単価が下がらないときの最終チェック
上記の改善を試みても単価が下がらない場合、そもそも広告だけで解決できない問題が潜んでいることがあります。
「広告以前」の問題に気づくチェックリスト
- [ ] 商品・サービス自体に明確な差別化がない(競合より選ばれる理由が言語化できていない)
- [ ] LPが古い、または更新されていない(2年以上リニューアルしていない)
- [ ] オウンドメディア(自社のブログ・コンテンツサイト)がない(広告依存の集客になっている)
- [ ] 口コミ・評判が少ない(Googleビジネスプロフィールのレビューが5件以下)
Google広告はあくまで「今すぐ客」にリーチする手段です。中長期的な集客コストを下げるには、SEOやコンテンツマーケティングとの組み合わせが有効です。
Web集客全体の戦略設計については、中小企業向けWebマーケティングの7ステップを解説した記事でわかりやすくまとめています。ぜひあわせてご覧ください。
また、「広告を出したが成果が出ない」という経験は、Web集客全体の見直しのタイミングでもあります。Web集客がうまくいかない理由と解決策では、広告以外の集客チャネルの失敗パターンも解説していますので、参考にしてみてください。
代理店・運用者を見直すべきサイン
以下に複数当てはまる場合は、運用者の変更または見直しを検討しましょう:
- 月次レポートに「CTR」「CVR」「品質スコア」の記載がない
- 「もう少し様子を見ましょう」という回答が3ヶ月以上続いている
- 改善の仮説と実施内容の説明がない
- LPの改善提案が一度もない
運用の質が問い合わせ単価に直結します。費用の安さだけで代理店を選ぶと、改善提案がないまま費用だけかかり続けるリスクがあります。
現在の運用状況について不安がある場合は、お気軽にお問い合わせください。現状の数値を見ながら、改善できるポイントをお伝えします。
よくある質問
Q1. 問い合わせ単価(CPA)とクリック単価(CPC)の違いは何ですか?
CPC(クリック単価)は「広告が1回クリックされるたびにかかる費用」です。CPA(問い合わせ単価)は「1件の問い合わせを獲得するためにかかった広告費の合計」を指します。CPCが低くてもCVRが低ければCPAは高くなります。改善はCPAを指標に動くのが基本です。
Q2. Google広告の問い合わせ単価を改善するには何ヶ月かかりますか?
改善に必要な期間は、原因の場所と月間データ量によって異なります。一般的にLPの改善なら1〜2ヶ月で変化が見えることが多いとされています。ただし月間コンバージョン数が少ない場合、統計的に有意な判断をするには2〜3ヶ月以上かかることもあります。「目安として数ヶ月」と理解したうえで、根拠ある仮説をもとに一つずつ改善を進めることが大切です。
Q3. 広告予算を増やせば問い合わせ単価は下がりますか?
予算を増やすだけでは単価は下がりません。CVRやCTRに問題がある場合、予算を増やしても「費用だけが増えて単価は変わらない」結果になりやすいです。まず診断フローで原因を特定してから、予算の最適化を検討しましょう。
Q4. 自動入札(スマート入札)と手動入札、どちらが問い合わせ単価の改善に向いていますか?
月間コンバージョン数が30件以上ある場合はtCPAなどの自動入札が有効です。データが少ない場合(月10件以下)は、自動入札の学習が不安定になりやすく、手動入札でデータを蓄積するほうが安定します。どちらが良いかは現在の運用規模次第です。
Q5. 問い合わせ単価の改善にかかる費用はどのくらいですか?
改善の内容によって費用は大きく異なります。広告アカウントの設定見直しだけなら代理店の運用手数料の範囲内で対応できる場合もあります。LPの制作・リニューアルが必要な場合は、別途制作費が発生します。費用感は作業内容と制作会社によって幅があるため、まずは現状の診断から始めるのが最善です。
まとめ
Google広告の問い合わせ単価の改善は、「広告文・LP・入札設定」の3層を順番に診断することで、原因の場所を特定できます。
この記事のポイントを振り返ります:
- まず数値を確認: CTR・CVR・品質スコアのどこに問題があるかを特定する
- 優先度を決めて動く: 全部同時に変えず、一つずつ仮説を持って改善する
- 広告だけで解決しようとしない: LPの品質やサービスの差別化が根本的な改善につながる
3ヶ月改善が進まない場合、運用の見直しや外部の視点が有効なことも多いです。「数値は出ているが何から手をつければいいかわからない」という場合は、ぜひ一度ご相談ください。
また、Google広告と合わせてSEOやWebサイト全体の集客改善をお考えの方は、サービス詳細を見るからチームグローブの支援内容をご確認いただけます。



