『問い合わせフォームの離脱率が58%』だった企業が『設問を4つ削減』して改善した|A/Bテスト結果と実装チェック表
『問い合わせフォームの離脱率が58%』だった企業が『設問を4つ削減』して改善した|A/Bテスト結果と実装チェック表
問い合わせフォームの離脱率が高くて困っていませんか?せっかく集客できているのに、最後のフォームで逃げられるのはもったいないです。この記事では、設問数を4つ削るだけで離脱率を大幅に改善した実例と、今日から使えるチェック表をお伝えします。
この記事の結論
問い合わせフォームの離脱率は、設問を減らすだけで改善できます。 本記事では、A/Bテストの結果・設問の削り方・実装チェック表を詳しく解説します。
– 要点1: フォームの設問数が多いほど、ユーザーは入力を途中でやめてしまいます
– 要点2: 設問を4つ削減した事例では、離脱率が58%から大きく改善しました(詳細は本文で解説)
– 要点3: 今日からできる「設問の削り方チェック表」を記事末に掲載しています
フォームへのアクセスはあるのに、問い合わせが来ない。そんな悩みを持つWeb担当者の方は多いです。その原因の多くは「設問数の多さ」です。問い合わせフォームの離脱率を改善するには、まず「聞きすぎ」をやめることが近道です。
なぜフォームで離脱が起きるのか
問い合わせフォームの離脱率が高い理由は、主に「入力の手間」と「心理的なハードル」の2つです。
入力の手間がかかりすぎる
設問が多いと、ユーザーは「これを全部書くのか…」と感じます。特にスマートフォンでの入力は手間がかかります。
- 設問10個以上:離脱が増えやすい(目安)
- 設問5個以内:入力完了率が上がりやすい(目安)
- 必須項目が多い:「後で書こう」と離脱につながる
数字はあくまで目安です。自社フォームのデータで確認することが大切です。
心理的なハードルが高い
「個人情報を細かく書かせるサイトは怖い」と感じるユーザーは少なくありません。
⚠️ 注意: 「会社名・部署名・役職・電話番号・FAX・メッセージ」を全部必須にしているフォームは要注意です。入力完了前に閉じられやすくなります。
スマートフォン対応が不十分
2026年現在、BtoBサイトでもスマートフォンからの訪問は増えています。プルダウン(選択肢を開いて選ぶ形式)や小さいボタンは、スマートフォンで使いにくいため離脱につながります。
A/Bテストで何が起きたか:設問4つ削減の結果
ここでは、あるBtoB向けウェブサイトで実施したA/Bテスト(2つのバージョンを比べる実験)の概要をご紹介します。
テスト前の状態(パターンA)
| 設問 | 必須 |
|---|---|
| お名前 | ✅ |
| 会社名 | ✅ |
| 部署名 | ✅ |
| 役職 | ✅ |
| メールアドレス | ✅ |
| 電話番号 | ✅ |
| FAX番号 | ✅ |
| 住所 | ✅ |
| お問い合わせ内容 | ✅ |
| 予算感 | ✅ |
設問は10個、すべて必須。このフォームの離脱率は58%でした(測定期間中の実測値)。
テスト後の状態(パターンB)
| 設問 | 必須 |
|---|---|
| お名前 | ✅ |
| 会社名 | ✅ |
| メールアドレス | ✅ |
| 電話番号 | ✅ |
| お問い合わせ内容 | ✅ |
| 予算感 | 任意 |
削除した設問:部署名・役職・FAX番号・住所 の4つ。予算感は「任意」に変更しました。
テスト結果のポイント
- 設問を4つ削減し、必須項目を6つに絞った
- 離脱率は58%から大きく改善(具体的な数値は計測環境により変わります)
- 送信完了数が増えた一方、営業に必要な情報は十分に得られた
📌 ポイント: 削った設問の情報(部署名・役職など)は、問い合わせが来た後にメールや電話で確認できます。「最初に全部聞こう」より「まず連絡してもらう」ことを優先したのが改善のカギです。
削っていい設問・削ってはいけない設問の見分け方
設問を削るときに「何を残すべきか」で迷う方が多いです。判断基準は「初回連絡時点で本当に必要か」です。
削っていい設問(後から聞けるもの)
以下は、問い合わせが来た後にやり取りの中で確認できます。
- 部署名・役職
- FAX番号
- 住所(郵便物を送る予定がない場合)
- 業種・従業員数(ターゲットが明確なら不要なことも)
- 導入予定時期(任意化でOK)
削ってはいけない設問(初回に必要なもの)
これがないと、そもそも返信できません。
- お名前(担当者名)
- 会社名
- メールアドレスまたは電話番号(どちらか1つは必須)
- お問い合わせ内容(何についての相談か)
「任意」にするだけでも効果がある
削除が難しい設問は「任意」にするだけで心理的ハードルが下がります。「書かなくてもいいんだ」と思えることで、送信まで進みやすくなります。
今日から使える!フォーム改善チェック表
問い合わせフォームの離脱率を改善するために、以下のチェック表を使ってください。
設問設計チェック
| チェック項目 | OK? |
|---|---|
| 必須設問が6個以内か | □ |
| 「部署名」「FAX」「住所」が必須になっていないか | □ |
| 不要な設問を「任意」に変えたか | □ |
| 「お問い合わせ内容」の入力欄が十分な大きさか | □ |
### デザイン・操作性チェック
| チェック項目 | OK? |
|---|---|
| スマートフォンで入力しやすいか | □ |
| 送信ボタンが目立つ色・大きさか | □ |
| エラーメッセージがわかりやすいか | □ |
| 入力後に「送信完了ページ」が表示されるか | □ |
### 信頼性チェック
| チェック項目 | OK? |
|---|---|
| プライバシーポリシーへのリンクがあるか | □ |
| 「何日以内に返信します」などの記載があるか | □ |
| 問い合わせ先の電話番号・メールが近くに表示されているか | □ |
> 📌 補足: フォームの直前ページに「よくある質問」や「導入事例」を置くと、不安を解消してから送信に進んでもらえます。フォーム単体ではなく、その前後のページとセットで考えることが大切です。
なお、フォーム改善はウェブサイト全体の設計とも深く関係します。フォームに誘導するまでの流れを見直したい場合は、ウェブでのマーケティング全体の設計を解説したガイドも参考にしてみてください。
改善後に次にやること:フォーム以外の集客課題
フォームを改善しても、そもそもアクセスが少ないと成果は出ません。「フォームを直した。でも問い合わせが来ない」という場合は、集客の入口を見直す段階です。
アクセス数が少ない場合
フォーム改善より先に、サイトへの訪問者数を増やすことが優先です。SEO(検索エンジンへの最適化)や広告運用など、集客の入口を強化することが必要です。
集客の仕組みをゼロから整えたい方は、Web集客がうまくいかない理由と解決策をまとめた記事を参考にしてみてください。
フォームに来る前のページで離脱している場合
「サービスページからフォームへの遷移率が低い」という場合は、サービスページの内容や導線(ユーザーを次のページへ誘導する流れ)の改善が先決です。
そもそもサイト自体が古い・使いにくい
「フォームだけ直しても…」という状態なら、サイト自体のリニューアルを検討する時期かもしれません。ウェブ制作を外注する際に失敗しないためのポイントは、ウェブ制作の依頼で確認すべき8つのポイントにまとめています。
フォーム・ページ・集客の3つをまとめて診断したい場合は、まずご相談ください。
👉 現状の課題をお気軽にご相談ください
よくある質問(FAQ)
Q1. 問い合わせフォームの離脱率とは何ですか?
A. フォームを開いたユーザーのうち、入力を最後まで完了せずにページを閉じた人の割合のことです。たとえば100人がフォームを開いて58人が送信せずに閉じた場合、離脱率は58%になります。
Q2. 問い合わせフォームの離脱率を改善するには何から始めればいいですか?
A. まず設問数の見直しから始めてください。必須項目を「名前・会社名・連絡先・問い合わせ内容」の4〜5個に絞るだけで、入力のハードルが下がりやすくなります。次に、スマートフォンでの操作しやすさを確認してください。
Q3. なぜ設問を減らすと離脱率が改善するのですか?
A. 入力項目が多いほど「面倒だ」と感じて途中でやめるユーザーが増えるためです。初回の問い合わせで全情報を収集しようとするより、まず連絡してもらうことを優先する設計にすることで、送信完了数が増えやすくなります。
Q4. BtoBと BtoCでフォームの最適な設問数は違いますか?
A. 違います。BtoB(企業向け)は会社名・担当者名・連絡先の確認が必要なため、5〜7問が目安です。BtoC(一般消費者向け)は3〜5問が目安と言われています(目安はサービス内容により異なります)。どちらの場合も、後から確認できる情報は後回しにする考え方は共通です。
Q5. フォーム改善にかかる費用・期間の目安は?
A. 設問の削除・任意化だけなら、フォームのシステムやCMS(サイト管理ツール)の設定変更のみで対応でき、費用は数千円〜数万円が目安です(制作会社への依頼の場合)。デザイン変更や導線の見直しを含む場合は別途お見積もりが必要です。まずはお問い合わせでご相談ください。
まとめ
この記事では、問い合わせフォームの離脱率改善をテーマに、A/Bテストの実例と具体的なチェック表をご紹介しました。
改めて要点をまとめます
- 設問が多いほど離脱が増える。まず必須項目を5〜6個に絞ることが第一歩
- 削っていい設問は「後から聞けるもの」。部署名・FAX・住所は後回しでOK
- フォーム改善はサイト全体とセット。アクセス数・ページの中身・フォームの3つを合わせて改善すると効果が出やすい
フォームを直したのに問い合わせが来ない場合は、集客の入口や導線に課題がある可能性が高いです。「どこに問題があるかわからない」という段階でも、まずはご相談ください。
静岡の中小企業のウェブ集客を、SEO・広告・サイト改善とあわせてサポートしています。フォーム改善だけでなく、その後のマーケティング施策もまとめてご提案できます。



