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『デジタル人材を採用したのに外注している』という矛盾。採用vs外注の損益分岐点を実運用データで解説

『デジタル人材を採用したのに外注している』という矛盾。採用vs外注の損益分岐点を実運用データで解説




『デジタル人材を採用したのに外注している』という矛盾。採用vs外注の損益分岐点を実運用データで解説

デジタル人材の採用と外注のコスト比較、迷っていませんか?「採用したのに結局外注している」という声は中小企業でよく聞かれます。この記事では、実運用データをもとに損益分岐点を具体的に解説し、最適な判断基準をお伝えします。


この記事の結論

デジタル人材の採用vs外注の選択は、「月あたりの実稼働時間」と「業務の専門性レベル」で決まります。本記事では費用構造の比較・損益分岐点の考え方・ハイブリッド活用の実例を詳しく解説します。

要点1: 採用コストは給与だけでなく、採用費・教育費・社会保険料を含めると年間コストは給与の1.5〜1.8倍が目安
要点2: 月20時間未満の業務量なら外注が有利、月80時間超なら採用検討が現実的(あくまで目安)
要点3: 「コア業務は採用、専門施策は外注」のハイブリッドが多くの中小企業で選ばれている


デジタル化を進めようと採用に踏み切ったのに、気づけばWeb制作やSEO対策を外注したまま……。この「デジタル人材 採用 外注 コスト比較」をめぐる矛盾は、多くの中小企業が直面している現実です。本記事では、感覚論ではなく費用と業務量の実データをもとに、どちらが自社にとって合理的かを整理します。



なぜ「採用したのに外注している」矛盾が起きるのか

採用後も外注が続く理由は、「期待していた業務量」と「実際の業務量」のギャップにあります。

採用時の期待と現実のズレ

採用時には「Webサイトの更新・SNS運用・広告管理を全部やってほしい」と考えることが多いです。しかし実際には、以下のような壁にぶつかります。

  • 専門領域のギャップ: WebデザインはできてもSEO対策は別の専門性が必要
  • 業務量の波: 繁忙期と閑散期で業務量が2〜3倍以上変動する
  • 最新技術のキャッチアップ: AIを使った広告運用など、進化が速すぎて1人では追いきれない

結果として、採用した人材に「できること」だけをやらせ、「できないこと」を外注に頼むという二重コスト構造が生まれます。

中小企業特有の落とし穴

従業員6〜50名規模の企業では、デジタル担当者が1〜2名というケースがほとんどです。1人にすべてを任せると、スキルの穴を外注で補う構造が自然と出来上がってしまいます。

⚠️ よくある誤解: 「デジタル人材を採用すれば外注費はゼロになる」と考えるのは危険です。スキルの幅は有限であり、特定の専門施策(SEO・広告運用・動画制作など)は複数の深い専門性が必要です。


採用コストの全体像:給与以外にかかる費用を正しく把握する

採用コストは「給与=採用コスト」ではありません。実際には給与の1.5〜1.8倍が年間コストの目安になるケースが多いです(業種・地域・採用方法により異なります)。

採用にかかる一時コスト

費用項目 費用の目安(中途・Webマーケ職)
求人広告・媒体費 30万〜80万円
採用エージェント手数料 内定年収の15〜35%
面接・選考の社内人件費 10万〜30万円(目安)
入社後の研修・教育費 5万〜20万円(1年目)

### 毎月かかる固定コスト

費用項目 月額の目安
給与(額面) 25万〜40万円(地域・スキルにより変動)
社会保険料(企業負担分) 給与の約15%
福利厚生・交通費 1万〜3万円
PCなど機器・ツール費 5,000円〜3万円

給与30万円の社員の場合、企業の実負担は月約35〜38万円が目安です。年間では420〜456万円になります。

さらに、採用から戦力化まで3〜6ヶ月かかることも多く、その間の機会損失も見落とせません。


外注コストの全体像:単価以外に見落とされがちな費用

外注は「単価だけ見て安い」と判断しがちですが、隠れコストがあります。

外注にかかる主な費用

外注の種類 月額の目安 特徴
フリーランス(Web制作) 15万〜50万円 単発・プロジェクト型
Web制作会社(保守・運用) 3万〜15万円 月額契約が多い
広告代理店(運用型広告) 広告費の10〜20%+固定費 成果連動もあり
SEO対策会社 5万〜30万円 中長期の成果を狙う

### 見落とされがちな外注の隠れコスト

  • 管理・ディレクション工数: 社内担当者が外注を管理する時間(月10〜20時間は普通)
  • ノウハウの社内蓄積なし: 外注を止めると知識が残らず、再スタートに費用がかかる
  • 修正・追加費用: 契約外の作業に都度費用が発生しやすい

ウェブ制作の外注判断に迷ったときは、ウェブ制作を自分でやるか外注するかの判断基準をまとめた記事も参考にしてください。


損益分岐点の考え方:業務時間と専門性で判断する

デジタル人材の採用vs外注のコスト比較で最も重要な判断軸は、月あたりの実稼働時間必要な専門性のレベルです。

業務時間×専門性マトリクス

月あたり業務時間 専門性が低め 専門性が高め
20時間未満 外注が有利 外注が有利
20〜80時間 ハイブリッドを検討 ハイブリッドが有力
80時間超 採用を検討 採用+部分外注

※上記はあくまで判断の目安です。自社の業務内容・業種・採用市場により最適解は変わります。

損益分岐の具体的な計算手順

  1. 外注費の月額を算出する: 現在の全外注費を合計する
  2. 社内採用した場合の月額コストを計算する: 給与+社会保険+採用費÷12ヶ月
  3. どちらが高いか比較する: 採用コストが外注費を下回る時点が損益分岐点

例(あくまでシミュレーション):

  • 外注費の合計: 月25万円(SEO+広告運用+サイト更新)
  • 採用した場合: 月35〜38万円(給与30万円+諸費用)
  • → この条件では外注継続が費用面で有利

ただし、業務量が増える・ノウハウを社内に蓄積したい・採用で他の業務も兼務できる場合は採用が有利になります。

Web集客全体の設計が先決

費用比較の前に、そもそも「何のためにデジタル人材が必要か」を整理することが大切です。Web集客の全体像については、中小企業向けにウェブマーケティングの始め方を7ステップで解説した記事をあわせてご覧ください。


ハイブリッド活用という第三の選択肢

「採用か外注か」の二択で悩むより、ハイブリッド活用が中小企業には現実的な選択肢です。

ハイブリッドの考え方

社内に残すべき業務(採用・育成で対応)

  • 自社の情報発信・コンテンツ管理(ブログ更新・SNS投稿)
  • 社内調整・外注管理のディレクション
  • 顧客データの管理・分析(ファーストパーティデータ)

外注に出せる業務(専門性が高い・量が少ない)

  • SEO対策・検索広告(リスティング)の本格運用
  • ウェブサイトのデザイン・システム改修
  • 動画制作・クリエイティブ制作

ハイブリッドのメリット

観点 メリット
コスト 必要な業務だけ外注するため無駄がない
スピード 社内担当者が窓口になり、意思決定が速い
ノウハウ 社内担当者が学びながら外注の質を判断できる
柔軟性 事業フェーズに合わせて外注量を調整できる

外注先を選ぶ際は、依頼前の確認が大切です。ウェブ制作の依頼で失敗しないための8つのチェックポイントを事前に確認しておくと、後悔が防げます。

静岡の中小企業の場合

地方の中小企業では、デジタル人材の採用市場が都市部より限られています。静岡エリアでも、SEO・広告運用に特化した即戦力人材の確保は容易ではありません。地元に根ざした制作会社や代理店を外注先に選びながら、社内には「管理・発信役」を育てるハイブリッドが現実的です。


採用・外注どちらにするか迷っているなら、まず現状の費用と業務量を整理することから始めましょう。詳しく相談したい場合は、お気軽にお問い合わせください。個別の状況に合わせて費用感や進め方をご説明します。


よくある質問(FAQ)

Q1. デジタル人材の採用と外注の違いは何ですか?

採用は自社の社員としてデジタル業務を担う人材を雇用することです。外注は業務を社外の専門家や会社に委託することです。採用は固定コストが高いが社内ノウハウが蓄積されます。外注は変動費で柔軟に使えますが、ノウハウは社内に残りにくいです。

Q2. 採用と外注、コスト的にどちらが安くなりやすいですか?

月あたりの業務量が20時間未満なら外注が費用面で有利になるケースが多いです。80時間を超えるなら採用を検討する目安になります。ただし、採用費・教育費・社会保険料を含めた総コストで比較することが重要です。

Q3. なぜデジタル人材を採用したのに外注が続くのですか?

1人の担当者がカバーできる専門領域には限界があるためです。WebデザインとSEO対策と広告運用はそれぞれ異なる専門性が必要です。採用時に期待した業務範囲が広すぎると、得意でない領域を外注で補う二重コスト構造が生まれます。

Q4. 採用と外注のハイブリッド活用とはどういうものですか?

コンテンツ更新・情報発信など日常的な業務は社内担当者が担い、SEO対策・広告運用・サイト改修など専門性の高い業務は外注に委託する方法です。費用の柔軟性を保ちながら、社内にノウハウを少しずつ蓄積できます。

Q5. デジタル人材の採用費用と外注費用の目安はどれくらいですか?

採用の場合、給与30万円の社員なら社会保険料・採用費を含めた企業の年間実負担は420〜456万円が目安とされています。外注の場合、Web制作会社への月額保守なら3万〜15万円、SEO+広告運用の本格的な委託なら月15〜40万円程度が一般的な相場の目安です(地域・内容・規模により大きく異なります)。


まとめ

デジタル人材の採用vs外注のコスト比較は、給与だけで判断すると必ず失敗します。採用コストは給与の1.5〜1.8倍が目安であり、外注にも管理工数やノウハウ消滅のリスクがあります。

  • 月20時間未満の業務 → 外注が費用面で有利な目安
  • 月80時間超の業務 → 採用を本格検討するタイミング
  • どちらとも言えない場合 → ハイブリッド活用が現実解

大切なのは「採用か外注か」という二択ではなく、自社の業務量・専門性・成長フェーズに合わせて最適な組み合わせを選ぶことです。今すぐ答えが出なくても、まず現在の外注費と業務時間を一度整理してみてください。それが判断の第一歩になります。


採用・外注・ハイブリッドのどれが自社に合うか、具体的に相談したい方はこちらからお気軽にご相談ください。現状のWeb集客課題からご提案します。
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