『格安ウェブ制作』に頼んだ後で発生する追加費用、プロが実際の見積書を並べて解説
『格安ウェブ制作』に頼んだ後で発生する追加費用、プロが実際の見積書を並べて解説
「格安ウェブ制作」を選んで後悔した経営者は少なくありません。初期費用が安く見えても、公開後に追加費用が次々と発生するケースが多いのです。この記事では格安ウェブ制作の追加費用と注意点を、実際の見積書パターンをもとにわかりやすく解説します。
この記事の結論
格安ウェブ制作の追加費用は、初期費用を超えることも珍しくありません。安さに飛びつく前に、見積書のどこを確認すべきかを知っておくことが大切です。
– 要点1: 「10万円以下」の格安制作は、月額費用・修正費用・機能追加費用が別途かかるケースが多い
– 要点2: 追加費用を含めると、初年度トータルで格安制作の2〜3倍になる事例も(※あくまで目安。個別の見積もりをご確認ください)
– 要点3: 依頼前に「含まれないもの」を列挙して確認するのが一番の防衛策
「格安ウェブ制作を選んだら、後から費用がどんどん増えた…」という相談は、中小企業の経営者からよく聞きます。格安ウェブ制作の追加費用と注意点を知らずに発注すると、想定外の出費と手間が待ち受けています。この記事を読めば、どの費用が追加になりやすいか・事前にどう防ぐかがわかります。
なぜ格安ウェブ制作は「後から高くなる」のか
格安ウェブ制作が安い理由は「最初しか価格に含めていないから」です。
「初期費用だけ安い」ビジネスモデルになっている
格安制作会社の多くは、初期費用を低く抑えて受注し、運用・修正・機能追加で収益を上げるビジネスモデルをとっています。表に出る価格は安くても、裏では別途費用が設定されているのです。
これは飲食業でいえば「席料・サービス料・税別」と同じ構造です。メニュー価格だけ見て注文すると、会計で驚くことになります。
テンプレートを使った制作でも「カスタマイズ」は有料になる
格安制作の多くはWordPress(ウェブサイトを作る無料ソフト)などのテンプレートを使います。テンプレートを使うこと自体は悪くありません。問題は、「テンプレートからの変更はすべて追加費用」となっているケースが多い点です。
「ロゴの位置を変えたい」「お問い合わせフォームを追加したい」といった一見シンプルな要望でも、1件あたり数千〜数万円が加算されます。
⚠️ 「格安=シンプルなサイト」と思っていると、自社に必要な機能を追加するたびに費用が膨らみます。
実際の見積書で比べる:格安と適正価格の違い
実際に中小企業向けに出された見積書を参考に、2つのパターンを並べて比較します。
見積書パターンA:格安制作会社の場合
| 項目 | 初期費用 | 備考 |
|---|---|---|
| サイト制作(5ページ) | 80,000円 | テンプレート使用 |
| ドメイン取得 | 別途 | 年間1,500〜3,000円 |
| サーバー費用 | 別途 | 月額1,000〜3,000円 |
| SSL設定(通信の暗号化) | 別途 | 10,000〜30,000円 |
| ページ修正(1回ごと) | 別途 | 5,000〜15,000円/回 |
| スマートフォン対応 | 別途 | 30,000〜50,000円 |
| 合計(初年度目安) | 150,000〜250,000円 | 追加内容による |
### 見積書パターンB:適正価格の制作会社の場合
| 項目 | 費用 | 備考 |
|---|---|---|
| サイト制作(5ページ) | 300,000円 | 全項目込み |
| ドメイン・サーバー | 込み | 1年分含む |
| SSL設定 | 込み | — |
| スマートフォン対応 | 込み | — |
| 公開後の修正(3回まで) | 込み | — |
| 合計(初年度) | 300,000円 | 追加発生なし |
### 「安さ」のギャップはどこで生まれるか
パターンAの格安制作は80,000円に見えますが、初年度に必要な費用を全部足すと150,000〜250,000円になることも少なくありません。パターンBと比べても、実質的な差は小さくなります。
また、修正やページ追加が有料のため、サイトの改善に二の足を踏みやすくなるという見えないコストもあります。
ウェブ制作を依頼するときの確認ポイントについては、依頼前に押さえるべき8つのチェックポイントをまとめた記事も参考にしてください。
格安制作で発生しやすい追加費用6種類
格安ウェブ制作の追加費用と注意点を整理すると、次の6種類にまとめられます。
① サーバー・ドメイン費用(年間)
- サーバー:月額1,000〜5,000円程度(年間12,000〜60,000円)
- ドメイン(サイトのURL):年間1,000〜3,000円程度
制作費に含まれないことが多く、サーバーの選定・設定を自分でしなければならないケースもあります。
② SSL証明書の設定費用
SSL(サイトのURLが「https」になるセキュリティ設定)は今やすべてのサイトに必須です。設定費用として10,000〜30,000円を別途請求される例があります。
③ スマートフォン対応費用
スマートフォンで見やすくする対応(レスポンシブ対応)を別途オプション扱いにしている格安業者もいます。追加費用の目安は30,000〜80,000円程度です。
④ テキスト・画像の用意(制作会社が提供しない場合)
格安制作では「文章と写真はお客様でご用意ください」というケースが多くあります。外注するとライティング費用が1ページあたり数万円、写真撮影も別途かかります。
⑤ 公開後の文言修正・ページ追加費用
一度公開した後の修正が1回あたり5,000〜15,000円という業者は珍しくありません。スタッフが変わった、サービス内容が変わった、といった通常の更新でも費用が発生します。
⑥ SEO対策・集客施策の費用
格安制作はサイトを「作る」だけで終わります。Googleで上位表示させるためのSEO対策(検索エンジンへの最適化)や、広告運用は完全に別扱いです。
サイトが完成しても集客できなければ意味がありません。Web集客がうまくいかない理由と解決策を詳しくまとめた記事も合わせてご覧ください。
追加費用を防ぐ!依頼前のチェックリスト
格安ウェブ制作の追加費用を防ぐには、依頼前に「含まれないもの」を書き出してもらうのが最善策です。
見積書を受け取ったら必ず確認する8項目
- [ ] サーバー・ドメインは込みか、別途か
- [ ] SSL設定は込みか、別途か
- [ ] スマートフォン対応は込みか、別途か
- [ ] 文章・写真は誰が用意するか
- [ ] 公開後の修正は何回まで無料か
- [ ] ページ追加の単価はいくらか
- [ ] 保守・管理費(月額)はいくらか
- [ ] SEO対策・広告運用は対応可能か
「格安制作会社」に確認すべき2つの質問
質問①:「初年度に発生する費用の合計を教えてください」
初期費用だけでなく、1年間で支払う金額の総額を聞きます。この質問に明確に答えられない業者は要注意です。
質問②:「このサイトで集客するにはどうすればいいですか?」
SEOや広告など、集客まで一貫して相談できる会社かどうかを確認します。「制作だけです」という会社の場合、別途マーケティング支援会社を探す手間とコストがかかります。
ウェブ制作を自社でやるか外注するかの判断基準をまとめた記事も参考になります。
「安さ」以外で会社を選ぶ3つの基準
格安という理由だけで選ぶと、追加費用・手間・成果の出なさという三重苦になります。制作後のことも含めた3つの基準で選びましょう。
基準1:制作後の集客支援まで対応できるか
ウェブサイトは「作ること」がゴールではありません。作った後にSEO対策・広告運用・更新作業が続きます。制作から集客まで一気通貫で相談できる会社を選ぶと、余計なコストと手間が減ります。
基準2:修正・更新の費用体系が明確か
「何回でも対応します」は言葉だけのこともあります。修正の範囲・回数・費用が明示されているかを確認してください。月額の保守費用に含まれているか、都度費用なのかで長期コストは大きく変わります。
基準3:地元に根ざした会社か、全国どこでも対応できるか
急なトラブルや対面での打ち合わせを重視するなら、地元に拠点がある会社は心強いです。一方、「オンラインでスピーディーに進めたい」なら全国対応会社でも問題ありません。大切なのは、レスポンスの速さと窓口の一本化です。
💡 初期費用だけで比べると格安制作が有利に見えますが、「1〜2年後に自社サイトがどうなっているか」を想像して選ぶのがおすすめです。
見積もり比較の段階でお悩みの方は、お気軽にお問い合わせください。費用の内訳や相場感について、個別にご相談いただけます。
よくある質問(FAQ)
Q1. 格安ウェブ制作とは何ですか?
A. 格安ウェブ制作とは、初期費用を10万円以下などに抑えた低価格のウェブサイト制作サービスのことです。テンプレートを活用することでコストを下げますが、サーバー・修正・機能追加などは別途費用がかかるケースが多くあります。
Q2. 格安ウェブ制作の追加費用はどうやって防げますか?
A. 見積書を受け取った段階で「初年度トータルの費用」を書き出してもらい、含まれないものを明示してもらうのが最善策です。修正費用・サーバー代・SSL設定費用が込みかどうかを必ず確認してください。
Q3. なぜ格安ウェブ制作は集客に弱いのですか?
A. 格安制作はサイトを「作って納品する」ことに特化しているため、SEO対策(検索で見つけてもらうための施策)や広告運用は対応外であることがほとんどです。集客には制作後も継続的な施策が必要になります。
Q4. 格安制作会社と適正価格の制作会社の違いは何ですか?
A. 主な違いは「込みの範囲」と「制作後の対応力」です。適正価格の会社はSSL・スマートフォン対応・修正対応などを込みにしていることが多く、集客支援まで一貫して依頼できるケースもあります。格安は初期費用だけ安く、後から追加費用が積み上がりやすい傾向があります。
Q5. ウェブ制作の費用はどれくらいが適正ですか?
A. 中小企業向けのコーポレートサイト(5〜10ページ程度)であれば、諸費用込みで200,000〜500,000円程度が目安とされています(※制作会社や内容により異なります)。格安制作の追加費用を含めた初年度トータルと比較して判断するのがおすすめです。
まとめ
格安ウェブ制作の追加費用と注意点を整理すると、次のとおりです。
- 格安制作が安い理由は、初期費用にサーバー・SSL・修正などが含まれていないから
- 追加費用6種類(サーバー・SSL・スマホ対応・素材制作・修正・集客施策)を把握しておくことが大切
- 依頼前の確認8項目をチェックすれば、トータルコストの見えない増加を防げる
- 「安さ」だけで選ばず、制作後の集客支援まで対応できるかを基準に加えると失敗が減る
格安ウェブ制作の追加費用と注意点を事前に把握して発注すれば、コストも時間も無駄にせずに済みます。
「うちの場合はどうなる?」と疑問をお持ちの方は、ぜひ一度ご相談ください。静岡の中小企業様を中心に、制作から集客まで一気通貫でサポートしています。