ランディングページを新しく作る前に、既存ホームページでCV率を上げる地味だけど確実な5つの手直し
ランディングページを新しく作る前に、既存ホームページでCV率を上げる地味だけど確実な5つの手直し
新しいランディングページにお金をかける前に、今あるサイトを直すだけでCV率(問い合わせや申し込みにつながる割合)が上がることがあります。本記事では、ランディングページ・既存サイトのCV率改善に使える、すぐ実践できる5つの手直しを解説します。
この記事の結論
既存ホームページのランディングページ・CV率改善は、新規制作より費用をかけずに成果を上げる近道です。本記事では「訪問者が離れる原因の特定」「ボタン・フォームの改善」「信頼要素の追加」など、実務で使える5つの手直しを紹介します。
– 要点1: 新しいランディングページを作る前に、今あるページのどこで離脱しているかを必ず確認する
– 要点2: ボタン文言・フォームの項目数・ファーストビュー(最初に目に入る画面)の3か所を直すだけで、CV率が変わることが多い
– 要点3: 改善はステップ順に行うと効果を測りやすく、次の施策につなげやすい
ランディングページに予算をかけて新しく作ったのに、問い合わせが増えない。そんな悩みをお持ちではないですか。実は多くの場合、今あるサイトに手を入れるだけで、CV率(コンバージョン率)は改善できます。この記事では、ランディングページ・既存サイトのCV率改善で効果が出やすい5つの手直しを、順番に解説します。
まず「どこで離脱しているか」を確認する
改善の順番を間違えると、手間の割に効果が出ません。まずは「どこで訪問者が帰っているか」を数字で確認してください。
Googleアナリティクスで見るべき3つの数字
Googleアナリティクス(サイトへのアクセスを記録する無料ツール)を使うと、以下が確認できます。
| 確認項目 | 何を見るか | 目安 |
|---|---|---|
| 直帰率(ちょっきつりつ) | 1ページだけ見て帰る人の割合 | 60%超なら要改善 |
| 滞在時間 | ページを見ている平均時間 | 30秒未満なら内容が刺さっていない可能性 |
| 離脱ページ | どのページで帰っているか | 問い合わせページ直前なら入力が障壁になっている |
> 📌 確認の順番が大切です。 離脱している場所によって、直すべき箇所が変わります。フォームで離脱しているなら入力項目を減らす。ファーストビューで離脱しているならキャッチコピーを変える。原因を確認せずに直し始めると、的外れな改善になります。
ヒートマップで「実際にどこを見ているか」を確認する
ヒートマップ(どこをクリックしたか・どこまでスクロールしたかを色で表示するツール)を使うと、アナリティクスだけではわからない「読まれていない箇所」がわかります。
無料で試せるツールとして、Microsoft Clarityがよく使われています(2026年時点で無料)。
ページの改善に取り組む前に、まずこの「原因の特定」だけを1週間かけて行うことをおすすめします。
ファーストビューを5秒以内に伝わる内容に直す
ファーストビュー(サイトを開いたとき最初に見える画面)は、CV率に最も影響するエリアです。ここで「自分に関係ある」と感じてもらえないと、次のコンテンツまで読んでもらえません。
5秒テストで確認する
自分のサイトを5秒だけ見て、画面を隠す。そのとき「何のサービスか」「誰に向けたものか」「次に何をすればいいか」の3つが答えられるかどうかを確認してください。
答えられなければ、ファーストビューの見直しが必要です。
ファーストビューに入れるべき3要素
- 誰向けのサービスか(例:「静岡県の中小企業のWeb担当者さまへ」)
- 何が解決できるか(例:「Web集客がうまくいかない原因を診断します」)
- 次に何をすればいいか(例:「まずは無料相談から」ボタン)
この3つが5秒以内に視覚的に伝わるレイアウトにするだけで、直帰率が下がることがあります。
キャッチコピーを変えるだけなら、デザイナーに頼まなくても、WordPressであれば自分で編集できます。自社でどこまで直せるかの判断基準については、こちらで詳しく解説しています。
ボタン(CTA)の文言・色・場所を見直す
CTA(Call to Action:行動を促すボタンやリンク)は、CV率に直結する最重要パーツです。
よくある「もったいないボタン」の例
次のようなボタンは、クリック率が低くなる傾向があります。
- 「送信する」「確認する」→ 訪問者に何が起きるかわからない
- 「お問い合わせ」だけ→ 問い合わせして何が得られるか伝わらない
- ページ最下部にしかない→ 読む前に帰る人には届かない
ボタンの文言を「得られること」で書く
| 修正前 | 修正後 | 改善のポイント |
|---|---|---|
| お問い合わせ | 無料で相談してみる | 費用感と行動のハードルを下げる |
| 資料請求 | まず資料を見てみる(無料) | 軽い行動として認識させる |
| 申し込む | 3分で申し込み完了 | 時間コストを明示してハードルを下げる |
### ボタンはページ上部・中部・下部の3か所に置く
特にスマートフォンでの閲覧が多い場合、ページ上部にもボタンが必要です。訪問者が途中で「問い合わせしたい」と思ったときに、すぐボタンが目に入る状態にしておきましょう。
フォームの入力項目を最小限に絞る
フォームは「問い合わせページに来たのに申し込まなかった」人が最も離脱するポイントです。入力項目が多いほど、送信率(フォームを開いて実際に送信する割合)は下がります。
削減できる項目の例
一般的なBtoB(企業向け)のお問い合わせフォームであれば、次の5項目で十分なことが多いです。
- 会社名
- 担当者名
- メールアドレス
- 電話番号(任意でも可)
- お問い合わせ内容(テキスト自由記述)
「業種」「従業員数」「ご予算」などは、最初の問い合わせ時点では不要なことがほとんどです。必要な情報はやり取りの中で確認できます。
必須項目と任意項目を明確に分ける
「全部必須」にしがちですが、任意項目を設けるだけで送信率が上がる場合があります。特に電話番号は「任意」にするだけで抵抗感が下がることが多いです(メールでのやり取りを好む担当者が増えているため)。
Web集客がうまくいかないと感じているときは、フォームがボトルネックになっているケースが意外に多いです。集客がうまくいかない根本的な原因については、こちらの記事で解説しています。
信頼要素(実績・顔・声)を追加する
BtoBの高単価サービスでは、「この会社に頼んで大丈夫か」という不安がCV率を下げる大きな原因になります。信頼要素を追加するだけで、検討段階の訪問者が問い合わせに踏み切りやすくなります。
効果が出やすい信頼要素3つ
① 担当者の顔写真と名前を出す
顔が見えると、「人がいる」と感じてもらえます。特に中小企業では、担当者がどんな人かが発注判断に影響します。
② 導入事例・お客様の声を入れる
「どんな会社が使っているか」「どんな変化があったか」を具体的に書きます。数値(例:「問い合わせが月○件から○件に増えた」)があるとさらに説得力が増します。
ただし、数値は実際のお客様データを使い、事実と異なる数字を記載しないようにしましょう。
③ 実績・取引先・メディア掲載を見せる
「〇〇社に導入済み」「○○に掲載」など、第三者からの評価や実績を見せることで、初めて訪問した人でも安心感を持てます。
手直し後にやること:測定と次の施策への接続
5つの手直しを行ったあと、何も測定しないと「本当に良くなったのか」がわかりません。
改善前後を比較するための最低限の記録
手直し前に必ず次の数字をメモしておいてください。
- 月間の訪問者数
- 問い合わせフォームの送信数
- 直帰率(Googleアナリティクス)
手直し後、同じ期間のデータと比較することで、どの改善が効いたかを判断できます。
既存サイトの改善はSEO・広告施策の土台になる
CV率が低いまま広告を出しても、費用だけかかって問い合わせが増えません。既存サイトを整えてからSEOや広告を始めるのが、費用対効果の面で合理的な順序です。
ウェブマーケティング全体の進め方については、中小企業向けのWeb集客7ステップを解説した記事をあわせてご覧ください。
また、ランディングページを新しく制作することを検討している場合でも、依頼前に確認すべきポイントがあります。ウェブ制作を外部に依頼するときの確認ポイント8つも参考にしてみてください。
現状のサイトをどう整えればいいか迷ったときは、専門家に相談するのが一番の近道です。まずは現状をお気軽にご相談ください。
よくある質問
Q1. 既存ホームページのCV率改善とは何ですか?
A. 今すでに公開しているウェブサイトを使って、問い合わせや申し込みにつながる割合(CV率)を上げる取り組みのことです。新しいランディングページを作らずに成果を改善できる手法として、費用を抑えたい中小企業に向いています。
Q2. CV率を上げるために、まず何から手をつければいいですか?
A. まずGoogleアナリティクスで「どのページで訪問者が離脱しているか」を確認することです。離脱している場所によって対策が変わるため、原因を特定してから改善を始めるのが、遠回りのようで最も効果的な順番です。
Q3. なぜ新しいランディングページより既存サイトの改善を先にするのですか?
A. 既存サイトに問題がある状態で新しいページを作っても、同じ問題が繰り返される可能性があるからです。また、既存ページの改善は制作費がかからないか低コストで済むため、まず試す価値があります。
Q4. ランディングページと通常のホームページの違いは何ですか?
A. ランディングページとは、特定の商品やサービスへの申し込み・問い合わせに特化した1枚のページのことです。通常のホームページは会社全体の情報を伝えるものですが、ランディングページは「1つの行動」だけに絞って設計されています。
Q5. CV率改善にかかる期間や費用の目安はどれくらいですか?
A. フォームの項目削減やボタン文言の変更など自社で行える改修であれば、費用はほぼかかりません。外部に依頼する場合の費用は改修範囲によって異なるため、まず現状をヒアリングしてから見積もりを出してもらうのが確実です。効果が数字に出るまでの期間は、改修内容とアクセス数によって変わります。
まとめ
ランディングページ・既存サイトのCV率改善で取り組む5つの手直しを振り返ります。
- 離脱箇所の特定 → Googleアナリティクス・ヒートマップで原因を確認する
- ファーストビューの見直し → 5秒で「誰向け・何が解決できるか・次の行動」を伝える
- CTAボタンの改善 → 文言を「得られること」で書き、3か所に配置する
- フォームの項目削減 → 最初の問い合わせに必要な項目だけに絞る
- 信頼要素の追加 → 顔・実績・お客様の声でハードルを下げる
新しいランディングページを作る前に、この5つを試してみてください。費用をかけずに改善できる余地が、今のサイトに必ずあります。
既存サイトの改善を終えたあとは、SEOや広告などの集客施策につなげるのが合理的な順番です。「何から手をつければいいかわからない」という方は、まずお気軽にご相談ください。現状のサイトを確認したうえで、優先順位をお伝えします。



