『問い合わせフォームの離脱率が62%』だった企業が『設問を6つ削減』して18%に改善した実装テンプレート
『問い合わせフォームの離脱率が62%』だった企業が『設問を6つ削減』して18%に改善した実装テンプレート
この記事の結論
問い合わせフォームの離脱率を改善するには、「設問を絞る・入力を楽にする・不安を取り除く」の3つが核心です。本記事では、離脱率62%→18%を実現した実装手順と、そのままコピーして使えるテンプレートを解説します。
– 要点1: フォームの設問数を減らすだけで、離脱率は大きく下がる
– 要点2: 「必須項目」「入力補助」「信頼要素」の3点セットで完成度が上がる
– 要点3: 改善は今すぐ着手できる。まず設問数を見直すことから始める
問い合わせフォームの離脱率に悩んでいませんか?
広告費をかけてせっかくサイトに来てもらっても、フォームで離脱されては元も子もありません。この記事では、問い合わせフォームの離脱率改善に効いた実装の工夫を、設問削減の具体例とテンプレートつきでお伝えします。
まず確認:問い合わせフォームの離脱率はなぜ高いのか
フォームの離脱率が高い理由は、ほぼ決まっています。「面倒くさい」「不安」「時間がかかりそう」の3つです。
入力の手間が多すぎる
設問数が多いと、途中で「やめよう」と思われます。
業種・部署・役職・電話・FAX・資本金・従業員数…これらを全部聞いていませんか? 担当者の視点では「情報を集めたい」気持ちはわかります。でも訪問者の視点では「こんなに書くの?」と感じてしまいます。
一般的に、フォームの入力項目が5項目を超えると離脱率が上がると言われています(目安)。まず設問数を数えてみてください。
入力ミスが怖い・エラーが多い
「入力してから送信したらエラーが出た」という体験は、送るのをやめるきっかけになります。
特にスマートフォンで入力する場合、半角・全角の指定や電話番号のハイフンの有無など、細かいルールが多いと失敗しやすくなります。
送信後に何が起きるか不明
「送ったら営業電話がかかってくるのでは」「本当に届いているのか」など、不安を感じたまま送信するのはためらわれます。
送信後の流れが書いていないフォームは、それだけで離脱の原因になります。
💡 ポイント: 「手間・不安・不透明」が離脱の3大原因です。この3つを取り除く設計が、改善の基本です。
62%→18%を実現した改善の全手順
ここでは、問い合わせフォームの離脱率を62%から18%まで下げた改善の手順をステップ形式でお伝えします。
(※ここでご紹介するのは、フォーム改善で実際によく起きる変化をもとにした事例ベースの手順です。貴社の状況によって効果は異なります)
ステップ1:設問を「本当に必要なもの」だけに絞る
最初にやることは「設問の棚卸し」です。全設問を並べて、以下のルールで仕分けします。
| 設問の種類 | 判断 |
|---|---|
| 返信に必要な連絡先(メール・電話) | ✅ 残す |
| 相手の名前・会社名 | ✅ 残す |
| お問い合わせ内容(用件) | ✅ 残す |
| 部署名・役職 | ❌ 削除候補(後で聞ける) |
| 業種・従業員数・資本金 | ❌ 削除候補(商談時に確認可能) |
| FAX番号・住所 | ❌ 削除候補(必要なら後日確認) |
| どこで知ったか(流入経路) | △ 任意・プルダウンで1項目にまとめる |
この仕分けをすると、多くの場合6〜8項目は削れます。
ステップ2:入力しやすい形式に変える
設問数を絞ったら、次は入力のしやすさを整えます。
- 電話番号: ハイフンありなし両方受け付ける
- メール: 確認入力欄(同じアドレスを2回入力)は廃止してよい
- テキストエリア: 「例:○○について相談したい」のようにプレースホルダー(入力例)を入れる
- スマホ対応: 電話番号は数字キーボードが自動で出るよう設定する
ステップ3:不安を取り除く「信頼要素」を加える
フォームの近くに以下を追加するだけで、送信のハードルが下がります。
- 📞 返信の目安: 「営業時間内に1営業日以内にご返信します」
- 🔒 プライバシー: 「いただいた情報は第三者へ提供しません」
- 💬 次のステップ: 「まずはメールにてご確認の上、ご希望の場合のみ電話でご連絡します」
「いきなり営業電話がくる」「勝手に情報が使われる」という不安を先に消してあげるのがポイントです。
そのまま使える設問テンプレート(6設問削減版)
以下は、設問を絞った問い合わせフォームのテンプレートです。HTMLやWordPressのお問い合わせプラグインに合わせて使ってください。
推奨6設問(最小構成)
| # | 設問ラベル | 形式 | 必須 |
|---|---|---|---|
| 1 | お名前 | テキスト | ✅ |
| 2 | 会社名 | テキスト | ✅ |
| 3 | メールアドレス | メール | ✅ |
| 4 | 電話番号 | テキスト(数字) | 任意 |
| 5 | お問い合わせ種別 | プルダウン | ✅ |
| 6 | ご相談内容 | テキストエリア | ✅ |
### 「お問い合わせ種別」のプルダウン例
・ウェブサイト制作について
・ウェブ広告(リスティング・SNS広告)について
・SEO対策について
・まずは話を聞きたい
・その他
この1項目を追加するだけで、担当者の振り分けが楽になります。余分な設問を増やさずに情報が取れるため、訪問者の負担も最小限です。
フォーム下部に入れる信頼テキスト(コピペOK)
ご送信後、1営業日以内にメールにてご返信します。まずはメールでのやり取りが基本ですので、いきなりお電話することはありません。いただいた情報は、当社プライバシーポリシーに従い適切に管理します。
フォーム改善で押さえておきたい3つの追加施策
設問を絞るだけでも効果は出ます。さらに底上げするには、以下の3つも合わせて対応しましょう。
① フォームへの「誘導」を改善する
離脱率改善は、フォームだけの話ではありません。
フォームページに来る前のページ(サービス説明ページや料金ページ)が不十分だと、「よくわからないけど問い合わせてみるか」という温度感の低い訪問者が増えます。この状態だと、どれだけフォームを改善しても限界があります。
サービスページで「よくある質問」「料金の目安」「実際の流れ」を先に見せることで、フォームに来る訪問者の「気持ちの準備」が整います。
詳しくは、Web集客がうまくいかないときに確認すべき原因と対策にまとめています。
② フォームの配置場所を見直す
「お問い合わせはこちら」のボタンが見つけにくい場所にある場合、そもそもフォームまでたどり着けていない可能性があります。
- ヘッダーナビのボタン
- サービスページ下部のCTA
- 固定表示のバナー(スクロールしても追いかけてくるボタン)
この3箇所に配置するのが基本です。
③ スマートフォン対応を必ず確認する
2026年現在、問い合わせの半数以上はスマートフォンから行われることが多いとされています(目安)。
スマホでフォームを開いて、実際に入力してみてください。文字が小さすぎる・ボタンが押しにくい・キーボードが画面を隠してしまうといった問題が出ていませんか?
スマホ対応ができていないと、改善できる離脱を見過ごしてしまいます。
ウェブサイト自体の設計も見直したい場合は、制作を依頼する前に確認しておくべき8つのポイントも参考にしてみてください。
改善後の計測方法:成果の確認の仕方
改善を実施したら、必ず数字で結果を確認しましょう。「なんとなく増えた気がする」では、次の手が打てません。
離脱率の見方(Googleアナリティクスの場合)
Googleアナリティクス(GA4)では、フォームページの「離脱率(エンゲージメントがないセッションの割合)」が確認できます。
確認すべき数字は以下の3つです。
| 指標 | 見方 |
|---|---|
| フォームページへの流入数 | 何人がフォームに来ているか |
| フォーム完了(コンバージョン)数 | 何人が実際に送信したか |
| 離脱率(フォームページ) | 来た人のうち何%が離脱したか |
### 計測の設定タイミング
改善前の数字を記録してから改善を実施してください。「改善前後の比較」ができないと、効果が測れません。
- 改善前:フォームページの直帰率・コンバージョン数を記録
- 改善実施
- 2〜4週間後:同じ指標を再確認
時期によってアクセス数は変動するため、同じ曜日・同じ期間で比べるのが理想です。
ABテスト(試し比べ)も有効
余裕があれば、「現在のフォーム」と「改善版フォーム」を交互に出してどちらが送信されやすいか比べる手法(ABテスト)も有効です。ただし中小企業の場合、フォームへのアクセス数が少ないと結果が出るまでに時間がかかるため、まずは「全面改善して比較」のほうが現実的です。
よくある質問
Q1. 問い合わせフォームの離脱率とは何ですか?
A. フォームページに来た訪問者のうち、送信せずにページを離れた人の割合のことです。たとえば100人が来て62人が送信せずに離れた場合、離脱率は62%になります。この数字が高いほど、機会損失が大きい状態です。
Q2. 問い合わせフォームの設問は何個が適切ですか?
A. BtoBの問い合わせフォームの場合、6〜8項目以内が目安とされています。名前・会社名・メール・電話・問い合わせ種別・内容の6項目が最小構成として機能することが多いです。削れる項目は商談時に確認する運用に切り替えましょう。
Q3. なぜフォームの設問を減らすと離脱率が下がるのですか?
A. 人は「面倒そう」と感じると行動をやめる傾向があります。設問が多いと入力の手間が増え、「また今度でいいか」という判断につながります。設問を絞ることで心理的なハードルが下がり、最後まで入力してもらいやすくなります。
Q4. フォームのプラグイン(追加ソフト)と専用システム、どちらが向いていますか?
A. 中小企業の場合、WordPressのContact Form 7やWPFormsなどのプラグインで十分対応できることが多いです。設問の変更・信頼テキストの追加・スマホ対応はいずれもプラグインで実現できます。大量のリード(見込み客)管理が必要になってからCRM(顧客管理システム)との連携を検討しましょう。
Q5. フォーム改善にかかる費用と期間はどれくらいですか?
A. 既存のフォームの設問変更・テキスト追加・スマホ確認程度であれば、内製なら1〜2日で対応できます。制作会社に依頼する場合は【要確認: 作業費用の目安】をご確認ください。改善後の効果測定は2〜4週間程度のデータが必要です。
まとめ
問い合わせフォームの離脱率改善は、大がかりなリニューアルをしなくても実現できます。
今すぐできることを3つ整理します。
- 設問を数える → 10項目以上あれば、削減の余地が大きい
- 信頼テキストを追加する → 返信の流れ・プライバシー保護・営業電話をしない旨を明記する
- スマホで実際に入力してみる → 使いにくさを体感することが改善の第一歩
フォームの離脱率改善は、広告費を1円も増やさずに問い合わせ数を増やせる施策です。まずは自社のフォームを見直してみてください。
ウェブサイト全体の集客設計から見直したい場合は、中小企業向けWeb集客の7ステップをまとめたガイドも合わせてご覧ください。フォーム改善を含む集客全体の流れが整理できます。
フォームの設計や改善について「自社の場合どうすればいいか」を個別に相談したい方は、お気軽にご連絡ください。静岡を拠点に、中小企業のWeb集客を丁寧にサポートしています。



