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Web広告『月5万円と月15万円』で本当に売上は3倍になるのか。静岡の業種別で試算してみた

Web広告『月5万円と月15万円』で本当に売上は3倍になるのか。静岡の業種別で試算してみた




Web広告「月5万円と月15万円」で本当に売上は3倍になるのか。静岡の業種別で試算してみた

「予算を増やせば成果も増える」は本当でしょうか。Web広告の予算と成果の関係は、業種によって大きく違います。この記事では静岡の中小企業を想定し、月5万円と月15万円で何が変わるのかを業種別に試算します。「予算をどこまで出すべきか」の判断材料として、ぜひ最後まで読んでみてください。


この記事の結論

Web広告の予算と成果は「業種・単価・商圏」によって大きく変わります。月5万円でも使い方次第で効果は出ますが、月15万円との差は「量」だけでなく「戦略の幅」にあります。静岡の中小企業がWeb広告の予算と成果を業種別に把握することが、最初の一歩です。

要点1: 月5万円と月15万円の差は「3倍の成果」ではなく「戦略の選択肢の幅」
要点2: 業種・客単価・商圏が合わないと、予算を増やしても費用対効果は上がりにくい
要点3: まず「1件の成約にいくらかけられるか」を計算することが予算設計の出発点



そもそも「予算を3倍にすれば成果も3倍」は正しいか

結論から言うと、「予算3倍=成果3倍」にはなりません。

Web広告は予算を増やすほど広告が表示される機会は増えます。でも成果(問い合わせ・購入・来店)が同じ割合で増えるかどうかは、全く別の話です。

なぜ比例しないのか

広告費を増やしたとき、実際に起きることはこうです。

  • 表示回数は増える(クリックされる機会が増える)
  • でもサイトに来た人が「問い合わせしよう」と思わなければ成果にならない
  • 業種によって「クリックしやすいキーワード」の数に上限がある
  • 競合が多い地域では、予算を増やすほど1クリックの値段(クリック単価)も上がる

つまり「予算を増やした分だけ、1件あたりのコストも上がるケース」が珍しくありません。

予算と成果の関係は「S字カーブ」に近い

一般的に、Web広告の予算対成果のグラフは直線ではなく「S字」を描くと言われています(目安として)。

予算フェーズ 傾向
少額(〜月3万円) データが集まらず最適化しにくい
中額(月5〜15万円) 改善サイクルが回り始める
高額(月30万円〜) 効率が頭打ちになりやすい

> ⚠️ 上記はあくまで目安です。業種・商圏・競合状況によって大きく異なります。


業種別に試算する前に知っておくべき3つの指標

試算をするには「3つの数字」を先に把握することが大切です。

この3つを知らないまま予算を決めると、使っても使っても成果が見えにくい状態になります。

① CPA(シーピーエー:1件の成約にかかる広告費)

CPAとは「Cost Per Acquisition」の略で、「1件の問い合わせ・成約を獲得するためにかかった広告費」のことです。

計算式はシンプルです。

CPA = 月の広告費 ÷ 月の成約件数

たとえば月5万円使って5件の問い合わせが来た場合、CPA=1万円です。

② 許容CPA(きょようしーぴーえー:いくらまでかけていいか)

「1件の問い合わせに1万円かけていい」かどうかは、客単価成約率によって変わります。

許容CPA = 客単価 × 成約率 × 粗利率(あらりりつ:売上から原価を引いた比率)

  • 客単価50万円の工務店 → 1件の問い合わせに3〜5万円かけても合うケースがある
  • 客単価5,000円の物販 → 1件に1万円かけると完全に赤字

③ CVR(シーブイアール:サイト訪問者が問い合わせする割合)

CVR(Conversion Rate=成約率)は「サイトに来た人のうち、問い合わせした人の割合」です。

一般的な目安(業種によって大きく異なります):

業種 CVRの目安(あくまで参考値)
BtoB(企業向けサービス) 1〜3%前後
士業(税理士・司法書士など) 1〜2%前後
飲食・美容(来店予約) 3〜8%前後
不動産・工務店 0.5〜2%前後

この3つの指標を頭に入れたうえで、次の試算を読んでください。


静岡・業種別の予算別シミュレーション(月5万円 vs 月15万円)

業種と客単価によって、同じ予算でも結果は全く違います。

以下は静岡の中小企業を想定した参考シミュレーションです。数値はあくまで試算・目安であり、実際の成果を保証するものではありません。競合・季節・広告品質によっても大きく変動します。

① リフォーム・工務店(客単価:100〜300万円)

項目 月5万円 月15万円
想定クリック数(目安) 約150〜250回 約500〜800回
想定問い合わせ数(目安) 1〜3件 4〜10件
1件あたりの広告費(目安) 1.7〜5万円 1.5〜3.7万円
評価 許容範囲内になりやすい スケールしやすい

ポイント: 客単価が高いので、月5万円でも1件取れれば十分ペイする業種です。月15万円にすると問い合わせ件数が安定してきます。ただし静岡市・浜松市などエリアを絞ることが精度を上げるコツです。

② 士業(税理士・社労士など。客単価:月3〜20万円×継続)

項目 月5万円 月15万円
想定クリック数(目安) 約100〜200回 約350〜600回
想定問い合わせ数(目安) 1〜2件 3〜6件
1件あたりの広告費(目安) 2.5〜5万円 2.5〜5万円
評価 継続客単価次第でペイしやすい 露出を増やしブランド認知も期待できる

ポイント: 1件の問い合わせが顧問契約につながれば、1〜2年単位で回収できます。月5万円でも「まず試す」感覚で始めやすい業種です。

③ 飲食・カフェ(客単価:1,500〜4,000円)

項目 月5万円 月15万円
想定クリック数(目安) 約500〜1,000回 約2,000〜4,000回
想定来店・予約数(目安) 20〜50件 80〜200件
1件あたりの広告費(目安) 500〜2,500円 500〜2,000円
評価 リピート次第で収益性が変わる 新規集客の量を増やせる

ポイント: 客単価が低いため、1件あたりのコストを抑えることが命綱です。月5万円でも工夫次第で来店増は狙えますが、リピーターを作る仕組み(LINE・メルマガ等)と合わせないと効果が持続しにくいです。

④ BtoB・コンサル・Web制作(客単価:10〜100万円)

項目 月5万円 月15万円
想定クリック数(目安) 約80〜150回 約250〜500回
想定問い合わせ数(目安) 0.5〜2件 2〜5件
1件あたりの広告費(目安) 2.5〜10万円 3〜7.5万円
評価 検索KW(キーワード)の選定が超重要 受注1件でペイしやすい

ポイント: BtoB(企業間取引)のWeb広告は検索ボリューム(検索される回数)が少ないキーワードが多く、月5万円では「そもそも広告が出る機会が少ない」ケースもあります。月15万円あると、複数のキーワードを試す余裕が生まれます。

📌 BtoBのWeb集客に失敗するパターンについては、集客がうまくいかない根本原因を解説した記事もあわせてご確認ください。


予算を増やしても効果が出ないときの本当の原因

予算を増やしても成果が出ない場合、原因は「広告」ではなく「広告の前後」にあることがほとんどです。

原因① ランディングページ(LP)が弱い

広告をクリックしてサイトに来ても、「何の会社かわからない」「問い合わせ方法が見つからない」状態だと、誰も連絡しません。

Web広告はあくまで「人を連れてくる」役割です。連れてきた後の「受け皿」が整っていなければ、予算を増やすほど損が増えます。

サイトの改善ポイントについては、ウェブ制作の依頼で失敗しない8つの確認ポイントも参考にしてください。

原因② キーワードのズレ

「静岡 税理士」と「静岡 税理士 法人」では、検索している人の目的が違います。

  • 前者:情報収集中の人が多い
  • 後者:すでに法人設立を検討中の人が多い

購買意欲の高いキーワードに予算を集中させないと、広告費だけが消えていきます。

原因③ データ不足のまま判断している

Web広告は「最初の1〜2ヶ月はデータを集める期間」と考えることが大切です。

月5万円の予算で最低3ヶ月は試さないと、「効果があるかどうか」すら判断できません。1ヶ月で「効果なし」と判断してやめてしまうのは、最も損をするパターンです。


静岡の中小企業がWeb広告を始めるときの現実的な進め方

まず「許容CPAの計算」から始めることが、失敗しない最初の一歩です。

ステップ1:許容CPAを計算する

先ほどの式を自社に当てはめてみてください。

客単価 × 成約率(%) × 粗利率(%) = 許容CPA

これが「1件の問い合わせに使っていい上限」です。

ステップ2:予算の最低ラインを確認する

一般的に言われている「月の最低広告費の目安(参考)」はこのとおりです。

状況 最低ライン(参考)
Google検索広告だけで試す 月3〜5万円
検索+ディスプレイ(バナー)を両方試す 月10〜15万円
SNS広告も組み合わせる 月15〜30万円

※ 上記は業種・競合状況によって異なります。あくまで出発点の目安です。

ステップ3:まずSEO(検索での自然な表示)との組み合わせを考える

Web広告は「すぐ出せる・すぐ止められる」のが強みです。一方で「広告を止めると成果もゼロになる」のが弱点です。

SEO(検索エンジン最適化)と組み合わせることで、広告費を下げながら安定した集客を狙えます。Webマーケティング全体の設計については、中小企業向けWebマーケティングの全体像をまとめた7ステップガイドも参考にしてみてください。

ステップ4:管理・改善を「月1回以上」行う

Web広告は「出したら終わり」ではありません。週1〜月1のペースで数字を確認し、効果の薄いキーワードを削り、効果の高いものに予算を寄せていくことが大切です。

この改善作業ができていないと、月15万円使っても月5万円以下の成果しか出ないことがあります。


自社の業種で「いくら使えばどれくらい期待できるか」を個別に試算したい方は、お気軽にご相談ください。静岡の地元企業の実情に合わせてアドバイスします。

個別相談・お見積もりはこちらから


よくある質問

Q1. Web広告とは何ですか?

A. Web広告とは、GoogleやSNS上に表示される有料の広告のことです。「検索した人に広告を出す」Google広告や「興味・属性で表示先を絞る」SNS広告(Meta・X等)が代表例です。掲載費用は主に「クリックされた回数」に応じて発生します(クリック課金型)。

Q2. Web広告の効果が出るまでどれくらいかかりますか?

A. 最低でも1〜3ヶ月はデータを集める期間として見ることをおすすめします。最初の1ヶ月は広告の学習期間(アルゴリズムが最適化を進める時期)にあたるため、数字が安定しにくい傾向があります。「3ヶ月試してから判断する」が現実的です。

Q3. なぜ月5万円と月15万円で成果が3倍にならないのですか?

A. 予算を増やすとクリック数は増えますが、「クリックした人が問い合わせするかどうか」はサイトの質やキーワードの精度によって決まります。また予算が増えるとクリック単価(1クリックの費用)も上がりやすいため、単純に3倍にはなりません。成果は「予算×サイトの質×キーワード選定」で決まります。

Q4. 月5万円のWeb広告と月15万円のWeb広告はどう使い分ければよいですか?

A. 月5万円は「1〜2つのキーワードに絞って効果を検証する」用途に向いています。月15万円になると「複数のキーワードを同時にテストする」「検索広告とSNS広告を組み合わせる」など戦略の幅が広がります。まず月5万円で効果を確認し、手応えが出たら増額する流れが現実的です。

Q5. Web広告の費用は月いくらから始めるのが適切ですか?

A. Google検索広告のみであれば月3〜5万円が出発点の目安です(業種・地域・競合によって異なります)。これを下回ると広告が十分に表示されないため、データが集まらず効果の判断ができません。まず「1件の成約にいくらまで広告費をかけられるか(許容CPA)」を計算してから予算を決めることをおすすめします。


まとめ

Web広告の予算と成果は、業種・客単価・商圏・サイトの質によって大きく変わります。

「月5万円 → 月15万円で成果も3倍」とはなりません。ただし、業種によっては月5万円でも十分な費用対効果が得られるケースはあります。一方で月15万円になると「試せるキーワードの幅」「データの集まる速さ」「戦略の選択肢」が広がります。

この記事で紹介したWeb広告の予算と成果を業種別に把握するフレームワークをまとめます。

  • ✅ まず「許容CPA」を計算する(客単価 × 成約率 × 粗利率)
  • ✅ 業種・商圏に合ったキーワード選定を最優先にする
  • ✅ 月1回以上、数字を確認して改善を続ける
  • ✅ SEOと組み合わせて広告依存を減らす設計を考える

「うちの業種では月何万円が適切なのか」「今の広告は費用対効果が合っているのか」など、個別の状況でお悩みの方はぜひご相談ください。静岡の中小企業の実情に合わせて、一緒に考えます。

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