SEO会社・広告代理店・制作会社、同じ会社に頼む場合と分けて頼む場合のコスト差を正直に計算した
SEO会社・広告代理店・制作会社、同じ会社に頼む場合と分けて頼む場合のコスト差を正直に計算した
「制作・SEO・広告、全部まとめて頼むか、それとも会社を分けるか」。ウェブ制作と広告代理店のワンストップ利用と分離発注、費用比較を正直にまとめました。中小企業のマーケ担当者が迷いやすいこの判断、実際の金額感と落とし穴を整理します。
この記事の結論
ウェブ制作・広告代理店・SEO会社のワンストップ利用と分離発注、費用比較の結論は「初年度コストは分離発注のほうが高くなりがち」という点です。本記事では費用の内訳・ワンストップのメリデメリ・判断基準を詳しく解説します。
– 要点1: ワンストップ発注は初年度コストを抑えやすいが、相見積もりしにくい弱点がある
– 要点2: 分離発注は最安値を狙えるが、連携コスト(調整工数)が見えにくい追加費用になる
– 要点3: 自社に「Web担当者がいない中小企業」ならワンストップが総コストで有利になりやすい
この記事が解説すること
この記事は、次の悩みを持つ方に向けて書いています。
- ウェブサイトを作り直したい
- 作ったあとにSEOや広告もやりたい
- でも「全部まとめると高くなる?」「会社を分けたほうが安い?」がわからない
ウェブ制作・広告代理店・SEO会社をワンストップで依頼するのか、分けて依頼するのか。その費用比較を、実際の相場感をもとに解説します。
⚠️ 記事内の金額はあくまで目安です。案件の規模・仕様・地域によって大きく変わります。発注前には必ず複数社に見積もりを取ることをおすすめします。
3役割(制作・SEO・広告)の費用相場を整理する
まず「3つの役割」がそれぞれいくらかかるか、相場感を整理します。
ウェブ制作会社の費用相場
ウェブサイトを「デザインしてコードを書いて公開する」のが主な仕事です。
| サイトの種類 | 費用の目安(税込) |
|---|---|
| 小規模コーポレートサイト(5〜10ページ) | 30万〜80万円 |
| 中規模サイト(20ページ前後) | 80万〜200万円 |
| LP(ランディングページ)1枚 | 15万〜50万円 |
制作費は「1回払い」が多いですが、公開後の更新・保守として月額1万〜3万円程度が別途かかるケースもあります。
SEO会社の費用相場
SEO(検索エンジン最適化)とは、Googleなどの検索結果で上位に表示されるようにする取り組みのことです。
| サービス内容 | 費用の目安(月額) |
|---|---|
| SEOコンサルティング(アドバイスのみ) | 5万〜20万円 |
| コンテンツSEO(記事作成込み) | 10万〜50万円 |
| 技術SEO(サイト内部の改善) | スポット10万〜50万円 |
成果が出るまでに3〜6ヶ月以上かかることが多く、継続費用がかさみやすい点に注意が必要です。
ウェブ広告代理店の費用相場
Google広告・Meta広告などを運用代行する会社です。「広告費(媒体に払うお金)」と「代理店への手数料」の2つが発生します。
| 費用の種類 | 費用の目安 |
|---|---|
| 月間広告費(Google・Meta等) | 10万〜100万円(予算による) |
| 代理店手数料 | 広告費の15〜20%、または月額固定3万〜10万円 |
| 初期設定費 | 5万〜15万円 |
広告は「お金を使えば使うほど露出が増える」仕組みですが、費用対効果(ROI)を管理する代理店の質が成果を左右します。Web集客がうまくいかないと感じているなら、うまくいかない原因と解決策を整理したこちらの記事も参考にしてください。
ワンストップ vs 分離発注、コスト比較シミュレーション
ここが本記事のメインです。「同じ会社に頼む場合」と「会社を分けて頼む場合」、初年度の費用をざっくり比べます。
モデルケース:中小企業(従業員30名、サービス業)の場合
- 新規サイト制作(中規模20ページ)
- SEO対策:月10万円 × 12ヶ月
- ウェブ広告:月広告費20万円 + 代理店手数料月4万円 × 12ヶ月
① 分離発注パターン
| 項目 | 費用 |
|---|---|
| 制作会社A(サイト制作) | 120万円 |
| SEO会社B(月10万×12) | 120万円 |
| 広告代理店C(手数料月4万×12+初期設定) | 63万円 |
| 合計 | 303万円 |
これに加えて、社内の調整工数(担当者が3社と連絡・確認する時間)が毎月発生します。目安として月5〜10時間を想定すると、年間で60〜120時間分の人件費がかかります。
② ワンストップ発注パターン(同じ会社にまとめて依頼)
| 項目 | 費用 |
|---|---|
| 制作+SEO+広告運用(まとめ割適用) | 240万〜270万円 |
| 社内調整工数 | 大幅に減少 |
| 合計 | 240万〜270万円(目安) |
ワンストップ対応の会社は「まとめて依頼することで制作費を割り引く」「SEOと広告を連携させて効率化する」など、単純な合計額より安くなる場合があります。
費用差のまとめ
| 比較項目 | 分離発注 | ワンストップ |
|---|---|---|
| 初年度の概算費用 | 300万円前後 | 240万〜270万円前後 |
| 社内調整の工数 | 多い(月5〜10時間) | 少ない(月1〜2時間) |
| 各専門領域の質 | 各社が専門特化 | 会社の体制による |
| 施策の連携しやすさ | 低い(情報が分散) | 高い(社内で完結) |
> 💡 費用差は「まとめ割」で30万〜60万円程度が目安です。ただし、これはあくまで一例であり、規模・内容によって大きく異なります。
ワンストップ発注のメリット・デメリット
メリット
- 連絡先が1社に集約される: 担当者が複数社をまとめる手間がなくなります
- 制作とSEOの一体設計が可能: サイトを作る時点からSEO構造を組み込めます
- 情報共有のタイムラグがない: 広告とSEOの結果をすぐ制作改善に反映できます
- まとめ割で費用を抑えやすい: 複数依頼分の割引を交渉しやすいです
デメリット
- 相見積もりが取りにくい: まとめて依頼するので費用の適正判断が難しくなります
- 1社に依存するリスク: 担当者交代や体制変更の影響を大きく受けます
- 苦手分野があっても変えにくい: 例えば「制作は良いがSEOが弱い」場合でも切り替えにくいです
分離発注のメリット・デメリット
メリット
- 各領域で最高の専門会社を選べる: 制作・SEO・広告それぞれのプロに任せられます
- 費用の透明性が高い: 各社の見積もりを比較しやすいです
- 1社に問題が起きても他社への影響が小さい: リスク分散ができます
デメリット
- 調整コストが想定外にかかる: 担当者の連絡・会議・資料共有が3倍になります
- 責任の所在がぼやける: 「SEOが上がらないのは制作の問題か、SEO会社の問題か」で揉めやすいです
- 施策がバラバラになりやすい: 各社が独自判断で動くと戦略に一貫性がなくなります
ウェブ制作の依頼で失敗しやすいポイントは、依頼前に確認すべき8つのチェックポイントをまとめたこちらも参考にしてください。
中小企業が「どちらを選ぶべきか」の判断基準
コスト以外も含めて、どちらを選ぶべきか判断するポイントを整理します。
「ワンストップ」が向いている会社の特徴
- 社内にWeb担当者がいない、または1人だけ
- 制作・SEO・広告をこれから同時にスタートしたい
- 社内の調整工数をとにかく減らしたい
- 予算が限られており、トータルコストを抑えたい
「分離発注」が向いている会社の特徴
- 社内にマーケ担当者がいて、外部会社の管理ができる
- すでに制作会社との関係があり、そこは継続したい
- 広告とSEOだけ、特定分野の強化をしたい
- 各社を比較しながら費用対効果を最大化したい
チェックリストで確認する
| チェック項目 | ワンストップ向き | 分離発注向き |
|---|---|---|
| 社内Web担当者がいる | ✗ | ✓ |
| 全施策を同時にスタートする | ✓ | ✗ |
| 費用総額を抑えたい | ✓ | △(調整工数次第) |
| 各専門領域で最高品質を求める | △ | ✓ |
| 担当者の管理工数を最小化したい | ✓ | ✗ |
中小企業でWebマーケティングをこれから始める場合は、Webマーケティングの全体像と7ステップを解説したこちらの記事も合わせてご覧ください。
「まとめてお任せしたいが、費用が適正かどうか判断できない」という方は、まず相談だけでも歓迎です。お気軽にお問い合わせください
よくある質問(FAQ)
Q1. ウェブ制作・SEO・広告のワンストップ対応とは何ですか?
A. ウェブサイトの制作から、SEO対策・ウェブ広告の運用まで、1社がまとめて担当するサービスのことです。担当窓口が1つになるため、社内の調整工数を大幅に削減できます。
Q2. ワンストップと分離発注、どちらが費用を安く抑えられますか?
A. 一般的に、初年度の総費用はワンストップ発注のほうが安くなる傾向があります。まとめ割が適用される場合のほか、社内の調整工数(人件費)も含めると差が広がりやすいためです。ただし案件の内容によって異なるため、見積もり比較が必須です。
Q3. なぜ分離発注では責任の所在が曖昧になるのですか?
A. 制作・SEO・広告の3社が連携しないまま動くと、例えばサイトのアクセスが増えない場合に「制作の構造が悪い」「SEO対策が足りない」「広告のターゲットが違う」とお互いに責任を押し付けやすくなります。1社が全体を見ることでこの問題を防げます。
Q4. ワンストップ対応会社と広告専門会社では、広告の成果に差がありますか?
A. 会社の体制・担当者の経験によります。広告専門会社のほうが運用実績が豊富なケースもあります。一方、ワンストップ会社はサイトの改善・ランディングページの調整まで一体で対応できるため、広告費の効率が上がりやすい面もあります。発注前に「広告運用の実績件数と実績の内容」を具体的に確認することをおすすめします。
Q5. ワンストップ発注の費用はどのくらいを目安にすればよいですか?
A. 制作・SEO・広告をまとめて依頼する場合、中小企業の初年度費用は年間200万〜300万円が一つの目安です(サイト規模・広告予算によって上下します)。相見積もりを複数社から取り、内訳を比較することが適正価格の確認につながります。
まとめ
ウェブ制作・広告代理店・SEO会社のワンストップ利用と分離発注、費用比較のポイントを整理します。
- ワンストップ発注: 初年度コストを抑えやすく、社内の調整工数も減る。社内にWeb担当者がいない中小企業に特に向いている
- 分離発注: 各領域の専門性を最大化できるが、調整コストと責任の曖昧さがリスクになる
- 判断の軸: 社内の管理リソース × 施策の連携ニーズ × 予算上限の3点で判断する
制作後にSEOや広告につなげることを最初から想定しておくと、後から追加発注するよりトータルコストを抑えやすくなります。
「自社にどちらが向いているか」「費用感を確認したい」という場合は、お気軽にご相談ください。静岡を拠点に、中小企業のWeb集客を制作からSEO・広告運用まで一貫してサポートしています。
また、発注前に後悔しないための確認事項はウェブ制作の失敗事例と防ぐためのチェックリストでまとめていますので、あわせてご活用ください。