ホームページのCVRが0.3%を下回っている会社が、デザインより先に直すべき3か所
ホームページのCVRが0.3%を下回っている会社が、デザインより先に直すべき3か所
「問い合わせが来ない」と悩んでいませんか?その原因は、見た目ではなく「伝え方」にあることがほとんどです。ホームページのCVR改善で問い合わせを増やすために、デザイン前に手を付けるべき3か所を具体的に解説します。
この記事の結論
ホームページのCVR(問い合わせなどの成約率)が0.3%を下回っているとき、デザインのリニューアルは後回しでOKです。まず「伝わっていない3か所」を直すだけで、問い合わせが増える可能性があります。
– 要点1: CVR0.3%未満は「デザインの問題」ではなく「伝達の問題」であることがほとんどです
– 要点2: 直すべき3か所は「ファーストビュー」「CTAボタン」「信頼の根拠」の3点です
– 要点3: この3か所を整えてから初めて、デザイン変更やSEO・広告施策が効いてきます
導入リードは上記の通りです。
CVR0.3%とはどういう状態?まず現状を把握する
CVR(コンバージョン率=訪問者のうち問い合わせなどの行動をとった人の割合)が0.3%未満とは、1,000人がサイトを訪問して3人以下しか問い合わせをしない状態です。
中小企業のBtoBサイトでは、一般的にCVR1〜2%台が「まずまず機能している」目安と言われています(業種・商材によって異なります)。0.3%以下はその目安を大きく下回っており、「集客を増やす前に、サイトの中身を直す必要がある段階」です。
CVRが低いとき、まず確認する3つの数字
| 確認項目 | 確認ツール | チェックのポイント |
|---|---|---|
| 月間訪問数(セッション数) | Google Analytics | 極端に少ない場合は集客課題も並行検討 |
| 直帰率(1ページだけ見て離脱した割合) | Google Analytics | 70%超えならページの最初の印象が問題 |
| 問い合わせページの到達率 | Google Analytics | 訪問者がそもそもCTAに到達していない可能性 |
> ⚠️ 注意: CVRを上げるために「まずデザインをリニューアルしよう」と考えるケースが多いですが、デザインより先に「何が書かれているか」を直す方が、費用も時間も少なく効果が出やすいです。
直すべき1か所目:ファーストビューに「誰向けか」が書かれていない
ファーストビューとは、ページを開いた瞬間にスクロールしなくても見える一番上のエリアのことです。ここに書かれている内容が、訪問者が「このサイトは自分に関係あるか」を判断する最初の3秒を左右します。
よくある失敗パターンは以下のとおりです。
- キャッチコピーが「夢を、カタチに。」のような抽象的なものになっている
- 社名とロゴだけが大きく表示されていて、何の会社かわからない
- サービス名しか書かれておらず、誰の何の問題を解決するかが不明
ファーストビューに必ず入れる3要素
ファーストビューを1文で表すとしたら、「誰の・どんな問題を・どう解決するか」の3点セットです。
たとえば「静岡の中小企業の担当者向けに、月3万円からWeb集客を丸ごとサポートします」のような形です。これが入っているかどうかだけで、ページを読み進めてもらえる確率が変わります。
ファーストビュー改善のチェックリスト
- [ ] ターゲット(誰向けか)が明記されているか
- [ ] 解決できる課題(何の悩みに効くか)が書かれているか
- [ ] 料金感・スピード感などの具体的な情報が1つ以上あるか
- [ ] スマートフォンで見たときも読みやすいフォントサイズか
直すべき2か所目:CTAボタンが「お問い合わせはこちら」だけになっている
CTA(行動を促すボタンやリンク)の文言は、問い合わせ数に直結します。「お問い合わせはこちら」という言葉は、訪問者に「今すぐ相談しなければいけない」という心理的なプレッシャーを与えてしまうことがあります。
検討段階の訪問者は「まだ相談するほどではないかも」と感じてボタンを押さないまま離脱することが多いです。これがCVR低下の原因になっていることは非常に多く見られます。
CVRを上げるCTA設計の考え方
BtoBの高単価サービスほど、検討期間が長くなります。そのため、CTAは「今すぐ問い合わせ」の1択ではなく、段階に応じた複数のCTAを用意するのが効果的です。
| 検討段階 | おすすめのCTA文言 | 心理的ハードル |
|---|---|---|
| まだ情報収集中 | 「資料を無料でダウンロードする」 | 低い |
| 比較検討中 | 「無料相談・見積もり依頼はこちら」 | 中程度 |
| 購入・発注直前 | 「今すぐお申し込み」「担当者に直接相談する」 | 高い(でも意思が固い) |
また、ボタンの色・位置・大きさも重要です。特にスマートフォン表示でボタンが指で押しにくいサイズになっていないかは、今すぐ確認する価値があります。
Web集客の全体設計については、中小企業向けにウェブマーケティングの始め方をまとめた記事も参考にしてください。
直すべき3か所目:信頼の根拠が薄い、または見えない場所にある
BtoBの問い合わせにおいて、「この会社に頼んで大丈夫か?」という不安を取り除くことは、デザインの美しさより優先度が高いです。
初めて訪問した企業担当者は、次のような情報を探しています。
- 実際に対応してくれる人の顔・名前・経歴
- 取引実績や事例(業種・課題・結果のセット)
- 料金の目安(完全非公開だと不安を与えやすい)
- 連絡先(電話番号・所在地)
「信頼の根拠」が薄くなりがちな4つのケース
- 実績が「多数の企業様に導入いただいています」など曖昧な表現のみ
→ 具体的な業種・規模・課題・成果のセットで書き直す
- 担当者の顔が写っていない、またはイラストや全員集合写真だけ
→ 担当者個人のプロフィール写真と一言コメントがあると安心感が増す
- 問い合わせフォームしか連絡手段がない
→ 電話番号や返信までの目安時間があると離脱率が下がる傾向があります
- 会社概要ページへのリンクが目立たない場所にある
→ フッターだけでなく、問い合わせボタンの近くにも「会社概要」へのリンクを置く
💡 中小企業だからこそ有利なポイント: 大企業と違い「担当者の顔が見える」「話が早い」という強みは、信頼の根拠として大きく機能します。ホームページでもその強みを前面に出すことをおすすめします。
なお、ホームページ制作の発注時に「信頼の根拠を載せるための情報整理」がうまくできていないケースもあります。発注前の準備については、ウェブ制作を依頼するときに確認すべき8つのポイントで整理しています。
3か所を直した後に考えること:デザインとSEO・広告の役割
ファーストビュー・CTA・信頼の根拠の3か所を整えたら、次のステップとしてデザインのブラッシュアップや集客施策(SEO・ウェブ広告)を検討する段階に入ります。
順番が大切です。
訪問者が問い合わせに至るフローは以下のように整理できます。
集客(SEO・広告) → 着地(ファーストビュー) → 興味(本文・事例) → 信頼(根拠・会社情報) → 行動(CTA)
この流れのうち「着地→信頼→行動」の部分を整えてから、集客を増やす投資をする方が費用対効果が高まります。逆順で動くと「広告費をかけても問い合わせが増えない」という状況が起きやすいです。
CVR改善後にSEO・広告と組み合わせると効果が出やすい理由
| 施策 | CVR未整備のとき | CVR整備後 |
|---|---|---|
| SEO(検索からの流入増) | 訪問が増えても問い合わせに繋がらない | 流入増加が問い合わせ増加に直結しやすい |
| リスティング広告 | クリック課金が無駄になりやすい | 広告費が問い合わせとして回収しやすい |
| SNS流入 | 離脱率が高く記憶に残らない | フォロー・資料DLなど次の接点が生まれる |
Web集客がうまく機能しない理由の多くは、実はこの「順番の問題」にあります。詳しくはWeb集客がうまくいかない原因と解決策を解説した記事もあわせてご覧ください。
現状のサイトをどこから改善すべきか迷っている場合は、専門家に相談するのが近道です。まずはお気軽にご相談ください。費用・期間・優先順位など、具体的なアドバイスをお伝えします。
よくある質問
Q1. CVRとは何ですか?
CVRとは「コンバージョン率(Conversion Rate)」の略で、サイトに訪問した人のうち、問い合わせや資料請求など目標とする行動をとった人の割合のことです。たとえば100人が訪問して1人が問い合わせをすればCVR1%になります。BtoBサイトの目安は1〜2%台と言われています。
Q2. CVRを上げるには何から手をつければいいですか?
まずGoogle Analyticsでサイトの直帰率と問い合わせページへの到達率を確認してください。直帰率が70%を超えている場合は「ファーストビュー」の見直しから始めるのが効果的です。問い合わせページまで到達しているのに申し込みがない場合は「CTAの文言」や「信頼の根拠の充実」が優先課題になります。
Q3. なぜデザインのリニューアルよりCVR改善を先にすべきですか?
デザインを変えても「何が書かれているか」が変わらなければ問い合わせ数は増えにくいからです。デザインは「読みやすさ」に影響しますが、問い合わせの動機は「自分に関係あるか」「信頼できるか」「行動のハードルが低いか」の3点です。この3点を改善してからデザインに投資する方が費用対効果が高くなります。
Q4. 「お問い合わせはこちら」と「無料相談はこちら」では、どちらがCVRに効きますか?
一般的に「無料相談はこちら」「まず話を聞いてみる」のように心理的ハードルを下げたCTA文言の方が、検討段階の訪問者には響きやすいと言われています。ただし商材・ターゲット・タイミングによって異なります。A/Bテスト(2パターンを試す比較実験)で自社の数字を確認するのが確実です。
Q5. CVR改善にかかる費用・期間の目安は?
文言の変更・CTAの追加など「コーディングを伴わない修正」は数日〜1週間程度で対応できる場合が多いです。費用は依頼先によって異なりますが、大規模なリニューアルと比べると小規模な改修で済むケースが多いです。具体的な費用・期間は自社サイトの現状によって変わるため、制作会社に現状確認を依頼するのが確実です(【要確認: 自社の改善支援サービス費用感)。
まとめ
ホームページのCVR改善で問い合わせを増やすために、デザインより先に直すべき3か所をおさらいします。
| 優先順位 | 直すべき場所 | 典型的な問題 | 対策 |
|---|---|---|---|
| 1位 | ファーストビュー | 「誰向けか」が書かれていない | ターゲット・課題・解決策を1文で明記 |
| 2位 | CTAボタン | 「お問い合わせはこちら」1択 | 検討段階に応じた複数CTAを設置 |
| 3位 | 信頼の根拠 | 薄い・見えない場所にある | 実績・担当者・連絡先をわかりやすく配置 |
この3か所を整えてから、SEO対策やウェブ広告などの集客施策に取り組むと、投資した費用が問い合わせとして返ってきやすくなります。
「今すぐ確認したいけど、どこを直せばいいかわからない」という場合は、ぜひ一度ご相談ください。現状のサイトを拝見したうえで、優先順位と具体的な改善案をお伝えします。