ホームページ制作会社が『SEO込みで提案します』と言うとき、実は何も含まれていないケースがある
ホームページ制作会社が「SEO込みで提案します」と言うとき、実は何も含まれていないケースがある
「SEO対応済みです」と言われて制作を依頼したのに、サイトが全然検索で見つからない。そんな声は少なくありません。ホームページ制作 SEO込みの提案には、実態をよく確認しないと後悔するケースがあります。この記事では、その「SEO込み」の中身・発注前の注意点・見抜き方を詳しく解説します。
この記事の結論
「SEO込み」の提案は、制作会社によって中身がまったく異なります。タイトルタグの設定だけを「SEO対応」と呼ぶ会社もあれば、継続的なキーワード戦略まで含む会社もあります。発注前に「何が含まれているか」を必ず書面で確認することが、失敗を防ぐ最大のポイントです。
– 要点1: 「SEO込み」の定義は業界で統一されていない。中身は会社ごとにバラバラ
– 要点2: 「技術的なSEO設定」と「集客につながるSEO施策」はまったく別物
– 要点3: 発注前に「SEO対応の範囲一覧」を文書で提出してもらうのが必須
「SEO込み」が指す範囲は会社によってバラバラ
「SEO込みで提案します」という言葉に、業界統一の定義はありません。
制作会社Aが言う「SEO対応」と、制作会社Bが言う「SEO対応」は、中身がまったく違うことがあります。これが、発注後に「こんなはずじゃなかった」が起きる根本的な理由です。
「SEO対応」と呼ばれる作業の範囲のイメージ
| 作業内容 | 制作会社が「SEO込み」と呼ぶことがある? | 集客への直接効果 |
|---|---|---|
| タイトルタグ・メタ説明文の設定 | ◎ よくある | 低〜中(設定するだけでは順位は上がらない) |
| スマホ対応(レスポンシブデザイン) | ◎ よくある | 中(Googleの評価基準のひとつ) |
| 表示速度の最適化 | ○ まれにある | 中(Core Web Vitalsに関係) |
| キーワード調査・設計 | △ 少ない | 高(どの言葉で見つけてもらうかの設計) |
| SEOを意識したコンテンツ作成 | △ 少ない | 高(検索結果に表示されるかの核心) |
| 内部リンク構造の最適化 | △ 少ない | 中〜高 |
| 継続的な順位改善・レポート | × ほとんどない | 高(長期的な集客に必須) |
表を見るとわかる通り、「SEO対応」と言われる作業の多くは「設定をする」だけで終わります。本当に集客につながる施策は、設定の先にあります。
「技術SEO」と「集客SEO」の違いを知る
SEOには大きく分けて2つの側面があります。この違いを理解しておくことが、発注前の判断に直結します。
技術SEO(テクニカルSEO)とは
技術SEO(テクニカルSEO)とは、Googleがサイトを正しく読み取れるように設定することです。
具体的には以下のような作業が含まれます。
- タイトルタグ・メタ説明文(検索結果に表示される文章)の設定
- サイトマップ(サイトの構造をGoogleに伝えるファイル)の設置
- スマホ表示への対応
- ページの読み込み速度の改善
- SSL(https)化(通信を暗号化してGoogleに安全なサイトと認識させる設定)
これらはサイト制作時に「やっておくべき最低限の設定」です。技術SEOが整っていなければ論外ですが、整えただけでは検索上位には上がりません。
集客SEO(コンテンツSEO)とは
集客SEO(コンテンツSEO)とは、お客様が実際に検索する言葉(キーワード)に合わせて、価値ある情報を届けることです。
- どのキーワードで見つけてもらいたいかの調査・設計
- そのキーワードで検索する人の悩みを解決する文章・ページ作成
- 継続的な改善・更新
ここが「本当のSEO」の核心です。しかし多くの制作会社は、技術SEOの設定だけを指して「SEO込み」と説明しています。
⚠️ 「技術SEO=サイト完成時に一度やって終わり」「集客SEO=サイト完成後も継続して必要」この違いを頭に入れてから、提案内容を確認してください。
「SEO込みです」に隠れた典型的な5つのパターン
実際の発注現場では、次のようなケースが見られます。発注前に確認することで防げるトラブルです。
パターン1:タイトルタグを設定しただけ
「SEO対応済みサイトを納品します」と言いながら、タイトルタグとメタ説明文を設定しただけというケースです。
設定自体は必要ですが、それだけでは検索順位は上がりません。
パターン2:Googleアナリティクスを入れただけ
Googleアナリティクス(訪問者データを計測するツール)を設置して「SEO対応済みです」と説明するケースです。
計測ツールを入れること自体は大切ですが、SEOとは別の話です。
パターン3:キーワード調査をしていない
サイトを作るとき、どのキーワードで上位を狙うかを設計しないまま制作が進むパターンです。
キーワード設計がなければ、どのページも「何となく書いた文章」になりやすく、検索エンジンに評価されにくいサイトができあがります。
パターン4:SEO施策は別途オプション
「SEO込みで提案します」と言っておきながら、後から「本格的なSEOは月額○万円のオプションになります」と追加費用が発生するパターンです。
提案時点でオプションの有無と費用を明示してくれる会社かどうかを確認してください。
パターン5:制作後のフォローがない
サイト完成後、「あとはご自身でどうぞ」というパターンです。
SEOは一度対応したら終わりではありません。Googleのアルゴリズム(検索順位を決める仕組み)は定期的に変わります。継続的な改善がなければ、せっかく作ったサイトが時間とともに埋もれていきます。
ウェブ制作を依頼するとき、SEOだけでなく発注全体の確認事項についても事前に押さえておくと安心です。ウェブ制作の依頼で失敗しない!確認すべき8つのポイントもあわせてご参照ください。
発注前に必ず確認すべきチェックリスト
「SEO込みで提案します」と言われたら、以下を書面または見積書で確認してください。
技術SEOの確認項目
- [ ] タイトルタグ・メタ説明文は各ページ個別に設定するか
- [ ] スマホ表示に対応するか
- [ ] SSL(https)対応か
- [ ] サイトマップ・robots.txt(クローラーへの案内ファイル)を設置するか
- [ ] ページ表示速度の最適化は含まれるか
集客SEOの確認項目
- [ ] キーワード調査・設計は含まれるか。含まれる場合、何キーワードまでか
- [ ] SEOを意識したページ構成・文章の作成は含まれるか
- [ ] 競合調査は行うか
- [ ] 納品後のSEO改善サポートはあるか。ある場合の料金は
成果確認の項目
- [ ] Googleサーチコンソール(検索パフォーマンスを確認できるGoogleの無料ツール)の設定は含まれるか
- [ ] Googleアナリティクスの設定は含まれるか
- [ ] 月次レポートや定期報告はあるか
💡 実務のコツ: 「御社の『SEO対応』に含まれる作業を一覧で見せてください」と依頼するのが一番早いです。一覧を出せない会社は、SEOの中身が曖昧なまま提案している可能性があります。
SEOまで本気で取り組む制作会社の見分け方
では、制作後の集客まで考えてくれる会社をどう見分けるか。いくつかのポイントを紹介します。
ポイント1:提案書にキーワード調査が含まれているか
最初の提案段階から「どのキーワードで上位を狙いますか?」と聞いてくれる会社は、SEOを本気で考えています。
キーワード設計なしにSEOは始まりません。提案書にキーワード調査の項目がない場合は、要確認です。
ポイント2:自社サイトが検索で見つかるか
「SEO対応します」と言う制作会社自身のサイトが、検索結果で上位に出てくるかを確認してみてください。
自社の集客もできていない会社に、クライアントのSEOを任せるのは難しいと考えるのが自然です。
ポイント3:制作後の継続サポートメニューがあるか
SEOは制作後が本番です。記事更新・改善提案・競合分析など、継続的なサポートメニューを持つ会社かどうかを確認してください。
ポイント4:費用対効果(ROI)の考え方を持っているか
費用対効果(ROI)とは、かけた費用に対してどれだけの成果が得られたかを示す指標です。
「このサイトでどんな成果を出したいですか?」と最初に聞いてくる会社は、集客の視点でサイト制作を考えています。
「どんなデザインにしますか?」だけで話が進む場合は、制作に特化した会社である可能性があります。
中小企業がウェブで集客を軌道に乗せるためのステップについては、中小企業のウェブマーケティング完全ガイドで基礎から整理した記事も参考にしてみてください。
「SEO込み」という言葉に安心してしまって後悔した経験がある方は、ぜひ一度ご相談ください。どんな施策が自社に合うか、お気軽にお問い合わせください。
よくある質問
Q1. 「SEO対応済み」のホームページ制作とは何ですか?
A. 会社によって定義が異なります。タイトルタグの設定やスマホ対応など「技術的な基礎設定」だけを指す場合と、キーワード設計やコンテンツ制作まで含む場合があります。発注前に「SEO対応の内容一覧」を書面で確認することをおすすめします。
Q2. SEO込みの制作を依頼するとき、どう確認すればいいですか?
A. 「御社のSEO対応に含まれる作業を一覧で見せてください」と依頼するのが最も確実です。一覧を提示できない会社は、SEOの範囲が曖昧なまま提案している可能性があります。見積書に記載されているかも確認してください。
Q3. なぜSEO対応だけではサイトの集客が増えないのですか?
A. 技術SEO(基礎設定)はサイトをGoogleに正しく読ませるための準備であり、上位表示は保証しません。実際に集客を増やすには、お客様が検索する言葉(キーワード)に合わせたコンテンツ制作と継続的な改善が必要です。設定だけでは検索エンジンに評価されるコンテンツは生まれません。
Q4. SEO込み制作と、SEOなし制作の費用の違いはどのくらいですか?
A. 制作会社によって異なりますが、キーワード調査・コンテンツ設計・継続サポートまで含む本格的なSEOを組み込む場合、基礎制作だけに比べて費用が増えることが一般的です。「SEO込み」でも費用が変わらない提案は、技術的な基礎設定のみである場合が多いです。詳細は個別にご確認ください。
Q5. SEO込みで制作を依頼してから、集客の成果が出るまでどれくらいかかりますか?
A. 一般的に、新規サイトがSEOで成果を出し始めるまでには数ヶ月〜1年程度かかると言われています(サイトの競合状況・キーワードの難易度・コンテンツ量によって異なります)。即効性を期待する場合は、SEOと並行してウェブ広告の活用も選択肢のひとつです。
まとめ
ホームページ制作 SEO込みの提案を受けたときに確認すべきことを、改めて整理します。
- 「SEO込み」の中身に業界統一の定義はない。タイトルタグ設定だけを指す場合がほとんど
- 「技術SEO」は最低限の設定。集客につながるのは「キーワード設計+コンテンツ作成+継続改善」
- 発注前に「SEO対応の範囲一覧」を書面で出してもらうことが最大のリスク回避策
- 自社サイトが検索で見つかる制作会社を選ぶことが、ひとつの判断基準になる
「どこに頼んでもSEO込みと言われるけど、何が違うのかわからない」という経営者・Web担当者の方は少なくありません。サイト制作の前段階から、集客戦略ごと一緒に考える会社を探すことが、遠回りに見えて一番の近道です。
また、制作を依頼する際によくある失敗のパターンを事前に把握しておくと、発注の判断がスムーズになります。ウェブ制作で後悔しないための失敗事例・チェックリストをまとめた記事も参考になります。
SEOを含むウェブ集客の取り組み方について、自社の状況に合わせて相談したい方は、ぜひお気軽にご連絡ください。サービス詳細はこちらからご確認いただけます。