ウェブ担当者に聞いてはいけない質問、経営者が社内会議で使えるWeb成果チェック5項目
ウェブ担当者に聞いてはいけない質問、経営者が社内会議で使えるWeb成果チェック5項目
「ウェブの調子はどうですか?」と聞いても「順調です」としか返ってこない——そんな経験はありませんか?Web担当者の評価を経営者がチェックするには、聞き方と見るべき数字を変えることが大切です。この記事では、会議の場ですぐに使える5つのチェック項目をわかりやすく解説します。
この記事の結論
経営者がWeb担当者を正しく評価するには、「感想」を聞くのではなく「数字と根拠」を確認することが必要です。本記事では、会議で使えるチェック項目・よくある失敗パターン・評価を改善するヒントを詳しく解説します。
– 要点1: 「アクセス数は増えましたか?」という質問はNG。見るべきは「売上につながったか」の流れ全体
– 要点2: 中小企業のWeb担当者は兼任が多く、正しい指標を把握できていないケースが目立つ
– 要点3: 会議で5つのチェック項目を使えば、現状把握と次の改善策が一気に見えてくる
「ウェブの成果が出ているのかどうか、正直よくわからない」——中小企業の経営者から、こんな声をよく聞きます。Web担当者の評価をどうすればよいか迷う経営者は少なくありません。この記事では、会議の場で今日から使えるチェック項目を5つに絞ってご紹介します。専門知識がなくても大丈夫です。
なぜ「感想を聞く質問」はダメなのか
経営者がWeb担当者に向かって「最近、ウェブはどうですか?」と聞くのは、実はとても難しい質問です。
「どうですか?」は答えようがない質問
「どうですか?」と聞かれたWeb担当者は、「順調です」「少し改善中です」のような感想しか答えられません。なぜなら、何を基準に答えればいいかが不明確だからです。
これは担当者の能力の問題ではなく、質問の設計が悪いのです。
経営者とWeb担当者の「見ている世界」がズレている
経営者が気にするのは「売上・問い合わせ・新規顧客」です。一方、Web担当者が日々見ているのは「アクセス数・クリック数・滞在時間」といった技術的な数字です。
この2つは関係していますが、直接イコールではありません。アクセスが増えても、問い合わせが増えなければ意味がありません。その橋渡しをする質問を、経営者側が準備する必要があります。
中小企業では「兼任担当者」が多い
中小企業のWeb担当者は、営業・総務・広報などを兼任しているケースが多い傾向にあります(実態は会社によって異なりますが、よく見られるパターンです)。専任でないぶん、指標の管理が後回しになりがちです。
だからこそ、経営者が「何を確認すべきか」を知っていることが重要です。
経営者が社内会議で使えるWeb成果チェック5項目
以下の5つを会議のアジェンダ(議題リスト)に加えてみてください。専門知識がなくても、「答えられるかどうか」を見るだけで担当者の把握状況がわかります。
チェック1|「先月、何件の問い合わせがウェブから来ましたか?」
最初に確認するのは、ウェブからの問い合わせ件数です。
アクセス数ではありません。「問い合わせ件数」です。ここが答えられない場合、ウェブの目的が明確になっていない可能性があります。
| 確認すること | 良い答えの例 | 要注意な答えの例 |
|---|---|---|
| 問い合わせ件数 | 「先月は○件でした」 | 「たぶん増えていると思います」 |
| 前月・前年との比較 | 「先月より2件増えました」 | 「比較はしていないです」 |
| どのページから来たか | 「サービスページからが多いです」 | 「把握していません」 |
### チェック2|「アクセスは増えていますか?それはなぜですか?」
アクセス数(訪問者数)が増えているかどうかを聞きます。ただし、増えている「理由」もセットで聞くのがポイントです。
- 「SEO(検索エンジン対策)を改善したから」
- 「広告を出稿したから」
- 「SNSで拡散されたから」
理由がわからないまま増えている場合は、再現できません。 再現できない成果は、運に頼っているだけです。
チェック3|「問い合わせに至ったユーザーはどんなページを見ていますか?」
これは少し踏み込んだ質問ですが、答えられると担当者のレベルがわかります。
Google アナリティクス(アクセス解析ツール)を使えば、「どのページを見た人が問い合わせをしたか」がわかります。この情報があれば、どのページを強化すれば問い合わせが増えるかの判断ができます。
答えられない場合は、解析ツールが正しく設定されていないか、データを見ていない可能性があります。
チェック4|「今、ウェブで一番力を入れていることは何ですか?」
この質問は、担当者が優先順位を持って動いているかを確認するためのものです。
「特にないです」「全体的にやっています」という答えは要注意サインです。優先順位のない施策は、成果が出にくいです。
具体的な答えの例:
- 「集客の弱いサービスページのSEO改善を優先しています」
- 「先月からリスティング広告(検索結果に出る有料広告)のテストを始めました」
- 「スマートフォン表示の改善を進めています」
チェック5|「3ヶ月後、何を達成したいですか?」
最後は、目標の有無を確認する質問です。
数字で答えられるかどうかがポイントです。「問い合わせを月10件にしたい」「特定のキーワードで検索上位を狙う」など、具体的な目標がある担当者は、仕事の方向性が明確です。
曖昧な場合は、一緒に目標を設定するところから始めましょう。
Web担当者が答えられなかったら、何が問題?
5つのチェック項目に答えられない場合、主に3つのパターンがあります。責めるのではなく、問題を整理することが大切です。
パターン1:ツールが整っていない
Google アナリティクスやサーチコンソール(検索データを確認するGoogleの無料ツール)が設定されていない、またはログインできない状態になっているケースがあります。この場合は環境整備が先決です。
パターン2:目標設定がされていない
「問い合わせを何件にする」という目標を会社として決めていないために、担当者も何を追えばよいかわからない状態です。経営者と担当者で目標を共有することが必要です。
Web集客がうまくいかないときの根本原因については、よくある3つの失敗パターンを整理したこちらの記事が参考になります。
パターン3:兼任で時間が取れていない
担当者に時間がなく、データを確認・分析する余裕がない状態です。この場合は、外部のサポートを使うか、担当者の業務を見直すことを検討する必要があります。
チェック後に「次の手」を考えるヒント
チェック結果が出たら、次のアクションに移りましょう。現状に応じた対応策の目安を整理します。
状況別の対応早見表
| 現状 | 優先度の高い対策 |
|---|---|
| 問い合わせ件数がゼロ | ゴール設定・アナリティクス導入 |
| アクセスはあるが問い合わせがない | ページ内容の改善・CTA(行動ボタン)の見直し |
| アクセスが少ない | SEO対策・広告の検討 |
| 担当者が状況を把握できていない | ツール整備・目標設定・外部相談 |
### まずはゴールと指標を決める
何を「成果」と定義するかを、経営者と担当者の間で合わせることが最初の一歩です。「問い合わせ件数」「資料請求数」「電話の本数」など、業種によって最適な指標は異なります。
ウェブを使ったマーケティングの全体像を理解したい方は、中小企業向けのWeb集客ガイドを7つのステップでまとめた記事も合わせてご覧ください。
Web成果の確認を外部に相談するという選択肢
5つのチェックをしてみて「うちは状況が厳しいかも」と感じた場合、外部の専門家に相談することも選択肢の一つです。
外部サポートが向いているケース
- ウェブ担当者が兼任で手が回っていない
- アナリティクスの設定や読み方がわからない
- 今のサイトで成果が出るかどうか、客観的に判断してほしい
- SEOや広告など、次の施策に何から手をつけるべきか迷っている
依頼前に確認したいポイント
外部に依頼する場合は、「現状分析→課題特定→施策提案」の流れで動いてくれるかどうかを事前に確認しましょう。ウェブ制作だけで終わらず、その後の集客・マーケティング施策まで対応できるかが重要なポイントです。
ウェブ制作を外部に依頼するときに確認すべきことは、依頼前に見ておきたい8つのチェックポイントを解説した記事で詳しくまとめています。
現状のウェブがどう機能しているか、一度プロの視点で確認してみたい方は、お気軽にお問い合わせください。
よくある質問(FAQ)
Q1. Web担当者の評価で、経営者が一番最初に確認すべきことは何ですか?
A. 「ウェブから問い合わせは何件ありましたか?」の一点です。アクセス数より、実際のビジネス成果(問い合わせ・資料請求)が出ているかを最初に確認することで、施策の方向性が見えてきます。
Q2. Google アナリティクスを使っていない場合、どうすればいいですか?
A. まず無料で設定できるGoogle アナリティクスとサーチコンソールを導入することが先決です。設定自体は専門家に依頼できます。データがなければ、どんな施策が正しいかも判断できません。
Q3. なぜアクセスが増えても問い合わせが増えないことがあるのですか?
A. アクセスと問い合わせの間には「サイトの内容がニーズに合っているか」「連絡先やボタンがわかりやすいか」などの壁があるからです。アクセス数だけを追っても、この壁を越えなければ問い合わせは増えません。
Q4. Web担当者の評価を外部の会社に任せることはできますか?
A. できます。現状のウェブの成果分析・課題整理・改善提案をまとめて対応してくれる会社があります。特に社内にノウハウが少ない場合は、外部の客観的な視点が助けになります。
Q5. チェック項目に答えられない担当者はすぐに評価を下げるべきですか?
A. 必ずしもそうではありません。ツールが整っていない・目標が共有されていないなど、環境の問題が原因のケースも多いです。まず何が障壁になっているかを一緒に確認することをおすすめします。
まとめ
この記事では、経営者がWeb担当者を正しく評価・チェックするための5つの質問をご紹介しました。
改めて5つを整理します。
- 先月、ウェブから何件の問い合わせがありましたか?
- アクセスは増えていますか?それはなぜですか?
- 問い合わせに至ったユーザーはどのページを見ていますか?
- 今、ウェブで一番力を入れていることは何ですか?
- 3ヶ月後、何を達成したいですか?
「感想」を聞くのではなく、「数字と根拠」を確認することが、Web担当者の評価と会社のWeb集客を同時に改善する近道です。
チェックしてみて「うちのウェブはまずいかも」と感じた方や、担当者と一緒に現状整理をしたい方は、ぜひ一度ご相談ください。静岡を拠点に、SEO・ウェブ広告・制作まで一貫して対応しています。