Web制作『安い見積もりと高い見積もり』で本当に削られる工程は違う。見積書チェック8項目で後悔を防ぐ
Web制作『安い見積もりと高い見積もり』で本当に削られる工程は違う。見積書チェック8項目で後悔を防ぐ
Web制作の見積もりで「費用が安い」と喜んだのに、サイト公開後に後悔した——そんな声は中小企業の現場でよく聞きます。見積書の金額差は「削られる工程の差」です。この記事ではWeb制作の見積もり・費用・相場・工程の観点から、見積書を正しく読む8つのチェック項目をわかりやすく解説します。
この記事の結論
Web制作の見積もりで「安い=お得」とは限りません。安い見積もりほど、SEOや保守・テスト工程が省略されています。見積書を8項目でチェックすれば、費用の中身を正しく比べられます。
– 要点1: 安い見積もりは「デザイン制作費」だけで、SEO・テスト・保守が別途か省略されがち
– 要点2: Web制作の相場は目的・規模で大きく変わる。金額だけの比較は危険
– 要点3: 見積書の8項目を確認するだけで、後悔のリスクを大幅に減らせる
導入文は上記の通りです。以下から目次に移ります。
なぜ「安い見積もり」で後悔するのか?価格差の正体
結論:安い見積もりは「作ること」にしかお金がかかっていません。
Web制作の見積もりを複数社から取ると、金額が10万円から100万円まで開くことは珍しくありません。この差の多くは「何の工程が含まれているか」の違いです。
多くの方は価格だけを見て判断しますが、それは食べ放題の料金だけ見てメニューを確認しないようなものです。安い見積もりには、見えないコストが後からかかる構造が潜んでいます。
後悔が起きる3つのパターン
- 公開後にSEO対策が別料金と言われる: 検索に表示されるための設定(SEO)が含まれておらず、追加費用が発生する
- スマホ対応(レスポンシブ対応)が含まれていない: スマートフォンで崩れて表示され、修正費がかかる
- 保守・更新サポートがゼロ: サイトを公開した後に問い合わせても「保守プランに入っていない」と断られる
Web制作の費用・相場はどう決まるのか
結論:Web制作の費用相場はサイトの目的・ページ数・機能で決まります。
「相場はいくら?」という質問に一言で答えるのは難しいです。でも目安を知っておくと、見積もりが適切かどうかを判断しやすくなります。
目的・規模別のWeb制作費用の目安
| サイトの種類 | ページ数の目安 | 費用の目安(市場感) |
|---|---|---|
| 名刺代わりの会社案内サイト | 5〜10ページ | 20万〜60万円程度 |
| 採用・ブランディングサイト | 10〜20ページ | 60万〜150万円程度 |
| 商品・サービスのLP(1枚もの) | 1ページ | 10万〜50万円程度 |
| ECサイト(通販機能あり) | 20ページ〜 | 100万〜300万円以上 |
※上記はあくまで市場の目安です。制作会社の規模・地域・含まれる工程によって大きく変わります。
「安いから怪しい」は間違いだが、「安い理由」は必ず確認する
地方の制作会社や少人数チームは、都市部の大手より費用を抑えやすい傾向があります(人件費や家賃の差)。「安い=品質が低い」ではありません。ただし「なぜ安いのか」を聞いて、どの工程が含まれているかは必ず確認してください。
⚠️ 注意: 相場より極端に安い(例:5ページサイトが5万円以下)場合は、テンプレートの流用のみで設計がほぼゼロのケースがあります。公開後に「思っていたものと違う」という結果になりやすいです。
安い見積もりで削られやすい工程ワースト5
結論:省略されやすい工程を知っておくと、見積書の比較が正確になります。
金額が安い見積もりには、必ずどこかに省略がある工程があります。特に「後からじわじわと影響が出る」工程が削られているケースが多いです。
ワースト1:SEO基本設定(オンページSEO)
タイトルタグ・メタディスクリプション・見出し構造(H1・H2・H3)などの設定です。これがないと、Googleに「このサイトは何のサイトか」が伝わりません。検索に表示されにくくなり、集客に直結します。
ワースト2:表示速度の最適化(サイトスピード改善)
画像の圧縮・キャッシュ設定・不要なコードの削除などです。表示が遅いサイトはユーザーが離れます。Googleの評価基準にも表示速度が含まれています(Core Web Vitals)。
ワースト3:スマートフォン対応のテスト
デザインをスマホ対応にしたとしても、実機でのテストが省略されるケースがあります。実機確認なしでは、特定の機種でレイアウトが崩れていても気づかないまま公開されます。
ワースト4:公開後の保守・セキュリティ対応
WordPressなどのCMS(コンテンツ管理システム)はアップデートが必要です。放置するとセキュリティの穴から不正アクセスを受けるリスクがあります。安い見積もりでは「公開まで」が仕事の範囲になっていることが多いです。
ワースト5:要件定義・ヒアリング工程
「どんなサイトにするか」を整理する工程です。省略されると制作会社側の解釈で進んでしまい、完成品を見て「思っていたのと違う」というトラブルになります。
なお、Web制作を依頼した後のよくある失敗については、ウェブ制作の失敗事例・よくある5つの後悔でも詳しく解説していますので、あわせてご確認ください。
見積書チェック8項目——これを確認すれば後悔しない
結論:見積書が届いたら、この8項目を1行ずつ確認してください。
見積書は「書かれていないもの」が重要です。記載がない項目は「含まれていない」と判断するのが基本です。
チェック項目一覧
| # | 確認項目 | チェックポイント |
|---|---|---|
| ① | SEO基本設定 | タイトル・メタ・見出し設定が含まれているか |
| ② | スマホ対応 | レスポンシブ対応の実機テストが含まれているか |
| ③ | ページ数と修正回数 | 何ページまでか、修正は何回まで無料か |
| ④ | 保守・サポート期間 | 公開後のサポートは何ヶ月・何年か |
| ⑤ | ドメイン・サーバー費 | 毎年かかる費用は別途か、込みか |
| ⑥ | 写真・テキスト制作 | 文章作成・撮影・素材調達が含まれているか |
| ⑦ | 著作権の帰属 | サイトのデータは納品後に自社のものになるか |
| ⑦ | 表示速度・セキュリティ | Core Web Vitals対応・SSL設定が含まれているか |
### チェック項目の使い方
- 見積書に書かれていない項目は「含まれているか」を口頭ではなくメール・書面で確認する
- 「込み」「別途」が曖昧な場合は、追加費用の上限額も聞いておく
- 修正回数の制限がある場合、「どの段階の修正か」(デザイン確認後・コーディング後・公開後)も確認する
比較表:安い見積もり vs 高い見積もりの中身の違い
結論:金額の差は「含まれる工程の数と深さ」の差です。
以下の比較表で、費用の差がどこに出るかを整理しました。
| 工程・要素 | 安い見積もり(例) | 高い見積もり(例) |
|---|---|---|
| 要件定義・ヒアリング | なし or 1回のみ | 複数回・議事録作成あり |
| デザイン | テンプレート流用 | オリジナルデザイン |
| SEO基本設定 | 対象外 or 追加料金 | 込み |
| スマホ対応テスト | 確認なし or PC画面のみ | 複数実機でテスト |
| 修正回数 | 1〜2回まで | 回数を多めに設定 |
| 保守・サポート | 公開まで | 公開後◯ヶ月〜1年 |
| セキュリティ対策 | 対象外 | SSL・CMSアップデート込み |
| コンテンツ作成 | 素材は自社で用意 | ライティング・撮影も対応 |
この表を見ながら、複数の見積もりを比べてみてください。「安い見積もりに含まれていない工程が、高い見積もりには入っているだけ」ということが多いはずです。
また、そもそも制作を外注するか自分でやるかを迷っている方には、ウェブ制作を自分でやるべきか判断するポイントを解説した記事も参考になります。
見積もりを依頼する前にやっておくべき準備
結論:準備なしで見積もりを取ると、比較できない見積書が届きます。
「とりあえず見積もりだけ取ろう」という状態で問い合わせると、各社の解釈がバラバラになり、金額が比較できない見積書が届きます。
事前に準備しておく4つのこと
- 目的を1文で決める: 「新規問い合わせを月○件増やしたい」「採用応募を増やしたい」など、目的を先に言語化する
- 参考サイトを3つ選ぶ: 「このデザインのイメージで」と伝えられると、制作会社側の理解が早い
- ページ構成の草案を作る: 「トップ・会社概要・サービス・お問い合わせ」など最低限のページ一覧を用意する
- 予算の上限を伝える: 「予算を言うと足元を見られる」と思う方も多いですが、逆に予算を伝えると、その範囲での最適提案が返ってきやすくなります
Web制作の依頼前に確認すべきポイントは他にもあります。ウェブ制作の依頼で失敗しない8つのチェックポイントもあわせてご覧ください。
「見積もりの中身は理解できたが、自社にとって何を優先すればいいかわからない」という場合は、個別にご相談いただくのが一番早いです。お気軽にお問い合わせください。静岡を拠点に、全国の中小企業様のご相談を承っています。
よくある質問(FAQ)
Q1. Web制作の「見積もり」と「相場」の違いは何ですか?
A. 相場とは市場全体の平均的な価格帯のことです。見積もりは特定の依頼内容に対して制作会社が出す個別の金額です。相場はあくまで比較の目安であり、含まれる工程によって金額は大きく変わります。相場だけで判断せず、見積書の中身の比較が大切です。
Q2. 安いWeb制作会社はどうやって見分けるのですか?
A. テンプレートの流用・SEO設定なし・保守サポートなし——この3点が省略されているケースが安い見積もりに多い傾向があります。見積書に「含まれない項目」が明記されているか、または聞いても明確な答えが返ってこない場合は注意が必要です。
Q3. なぜWeb制作にSEO対策が必要なのですか?
A. Webサイトは公開しただけでは検索に表示されません。SEO(検索エンジン最適化)の基本設定がないと、Googleがサイトの内容を正確に理解できず、検索結果に出にくくなります。集客を目的にサイトを作るなら、SEO設定は省略できない工程です。
Q4. Web制作の見積もりで「費用が高い会社」と「安い会社」、どちらを選ぶべきですか?
A. 目的・含まれる工程・サポート期間を比べた上で選ぶのが正解です。高い会社が常に正解ではなく、安い会社も工程がしっかり含まれていれば良い選択になります。価格ではなく「費用対効果(投資した費用に対してどれだけの成果が期待できるか)」で判断してください。
Q5. Web制作の見積もりはどのくらいの期間で届きますか?費用は?
A. 見積もりの取得自体は多くの会社で無料です。期間は依頼内容の規模により、数日〜2週間程度が目安とされています。ただし制作会社ごとに異なるため、依頼時に「いつまでに見積もりをもらえるか」を確認しておくと安心です。
まとめ
Web制作の見積もり・費用・相場・工程の話を整理すると、大切なのは金額ではなく「何が含まれているか」です。
この記事のポイントを振り返る
- 安い見積もりで削られやすい工程: SEO基本設定・スマホ実機テスト・保守サポート・要件定義
- 見積書チェック8項目: SEO設定・スマホ対応・ページ数・修正回数・保守期間・ドメイン費・著作権・セキュリティ
- 費用の相場は目安: 目的・ページ数・機能で変わるため、金額だけの比較は危険
- 依頼前の準備が大事: 目的・参考サイト・ページ構成・予算を先に整理する
「見積もりをもらったけど、中身が正しいか判断できない」「どの制作会社を選べばいいかわからない」——そんな方は、まずご相談だけでも大丈夫です。
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