『SEO会社と広告代理店の二重請負』で予算が多重払いされていないか確認する『請求チェック表』
『SEO会社と広告代理店の二重請負』で予算が多重払いされていないか確認する請求チェック表
複数の業者に頼むと、Web施策の複数業者間で重複コストが発生しやすいのをご存じですか?「SEO会社にも払って、広告代理店にも払って、気づいたら同じ業務に二重で費用がかかっていた」という声は、中小企業のWeb担当者から後を絶ちません。この記事では、重複コストを見抜くための請求チェック表と、管理方法を丁寧に解説します。
この記事の結論
Web施策を複数業者に分けて依頼すると、同じ業務への二重払い(重複コスト)が起こりやすいです。 請求書の「業務内容」を一覧にしてつき合わせるだけで、ムダな支出を発見できます。
– 要点1: SEO会社・広告代理店・制作会社の三者が絡むと、レポート作成・分析・広告設定で業務が重なりやすい
– 要点2: 月次請求書を業務単位で並べる「重複チェック表」を使えば、問題箇所をすぐ特定できる
– 要点3: まずは直近3ヶ月分の請求書を用意して、この記事のチェック表に当てはめてみてください
なぜ複数業者への依頼で重複コストが起きるのか
複数業者への依頼で重複コストが起きる根本原因は、「業務の境界線があいまいなまま契約が進む」からです。
Web施策は、ざっくり次の3つの業者が関わることが多いです。
| 業者 | 主な役割 |
|---|---|
| SEO会社 | 検索順位を上げる施策・記事制作・サイト改善 |
| 広告代理店(ウェブ広告) | 広告の出稿・設定・運用・レポート作成 |
| ウェブ制作会社 | サイトのデザイン・構築・更新作業 |
一見すると役割が分かれているように見えますが、実際の業務は境界があいまいで重なりやすいのです。
境界があいまいになりやすい3つの理由
- 契約書の業務範囲が「◯◯に関する業務一式」など広く書かれている
→ 何が含まれるか不明確なまま請求が来る
- 担当者が変わると引き継ぎがうまくされず、二重に発注してしまう
→ 前任者が依頼していた業務を知らずに別業者にも依頼する
- SEOと広告の「分析・レポート」が両社から来る
→ 結果的に「分析費用」を2社分払っている
実は、Web集客がうまくいかない原因の多くはこの構造的な問題にあります。施策の効果を上げる前に、まずコスト構造を整理することが大切です。
重複しやすい業務ベスト5
Web施策の複数業者間で重複コストが発生しやすい業務には、はっきりしたパターンがあります。
以下の5つは、中小企業の現場で特によく見られる重複ポイントです。
① アクセス解析・レポート作成
SEO会社も広告代理店も「月次レポート」を作ります。
中身を比べると、GA4(Googleアナリティクス、サイトへの訪問データを計測するツール)の数値を見ているだけということが多いです。
- SEO会社のレポート費用:月2〜5万円(目安)
- 広告代理店のレポート費用:運用手数料に含まれていることが多い
→ 同じデータを見て2社分の費用を払っていないか確認が必要です。
② キーワード調査・競合分析
SEOの文脈でも、広告出稿の文脈でも「キーワード調査」は行われます。
どちらも「どんな言葉でお客さんが検索しているか」を調べる作業ですが、依頼先が別だと二重に費用がかかります。
③ ランディングページ(LP)の制作・修正
広告代理店が「広告用LPが必要」と言い、SEO会社が「コンテンツページが必要」と言う。
どちらも制作会社に発注すると、似たようなページを2枚作ることになります。
ウェブ制作を依頼するときに確認すべき8つのポイントを事前に押さえておくと、こうした無駄な発注を防ぎやすくなります。
④ SNS投稿・コンテンツ制作
「SEOのためのブログ記事」と「広告のためのコンテンツ」が別々に発注されているケースがあります。
内容が似ているのに2社に払っていると、予算の損失につながります。
⑤ サイト速度・技術改善(テクニカルSEO)
SEO会社が「サイトの表示速度を改善します」と提案し、制作会社も「サーバー環境の最適化をします」と提案する。
結果として同じ問題に2社が取り組み、2社分の費用が発生することがあります。
請求チェック表の使い方(コピーして使えるテンプレート)
請求チェック表は、各業者からの請求書の「業務項目」を1枚に並べて、重複を目で確認するシートです。
STEP1:直近3ヶ月の請求書を集める
まず、関係するすべての業者から受け取った請求書を集めてください。
- SEO会社の請求書
- 広告代理店の請求書
- ウェブ制作会社の請求書
- その他フリーランスへの支払い明細
STEP2:業務を「項目単位」に分解してチェック表に書き出す
下のチェック表を使って、各業者の請求内容を書き出します。
| 業務項目 | SEO会社 | 広告代理店 | 制作会社 | 重複? |
|---|---|---|---|---|
| 月次レポート作成 | ○ ¥30,000 | ○ 含む | — | ⚠️ 重複の可能性 |
| キーワード調査 | ○ ¥15,000 | ○ ¥10,000 | — | ⚠️ 重複の可能性 |
| ページ修正・更新 | ○ ¥20,000 | — | ○ ¥18,000 | ⚠️ 要確認 |
| 広告設定・調整 | — | ○ 手数料内 | — | ✅ 重複なし |
| LP制作 | — | ○ ¥80,000 | ○ ¥70,000 | ⚠️ 二重発注の可能性 |
| アクセス解析 | ○ 含む | ○ 含む | — | ⚠️ 重複の可能性 |
> ⚠️ 「含む」と書かれた項目は特に注意が必要です。 別業者も同じ業務を「含む」としているなら、同じ作業に2社分払っている可能性があります。
STEP3:「⚠️」マークの項目を優先的に確認する
チェック表で「⚠️」がついた項目について、各業者に問い合わせてください。
確認すべき質問はシンプルです。
確認すべき3つの質問:
- 「この業務は具体的に何をしていますか?成果物はありますか?」
- 「他の業者と同じ作業を二重でしていませんか?」
- 「この費用を削減・統合する方法はありますか?」
重複を発見したあとの交渉術
重複を発見しても、感情的に責めるのは逆効果です。「整理して効率化したい」という姿勢で話し合うのが最善策です。
交渉のポイント3つ
ポイント1:事実ベースで話す
「チェック表を見ると、同じ項目が複数社に含まれています」と、感情を抜きにして事実だけ伝えてください。
ポイント2:「どちらか1社に統一したい」と伝える
どちらが得意かを確認し、不得意な業者には「その業務は外す代わりに費用を下げてほしい」と交渉できます。
ポイント3:契約書・業務範囲を見直す
交渉がまとまったら、必ず契約書か覚書(おぼえがき、正式な業務範囲の合意書)で業務範囲を明確にするのが重要です。口約束では再び重複が起きます。
重複コストの削減後にやること
削減できた予算を、どこに再投資するかも重要です。
業者を整理したあと、ウェブマーケティングを体系的に見直す手順を参考にすると、限られた予算で最大の効果を出しやすくなります。
そもそも「業者をまとめる」という選択肢
Web施策を複数業者に分けること自体をやめて、1社に一括依頼するのも有力な選択肢です。
一括依頼のメリットとデメリット
| 項目 | 複数業者に分けた場合 | 1社に一括依頼 |
|---|---|---|
| コスト管理 | 業者ごとに個別に管理が必要 | 1本の請求書でわかりやすい |
| 重複リスク | 高い | 低い |
| 専門性 | 各分野の強みを活かせる | 業者の得意分野に依存 |
| 社内工数(担当者の作業時間) | 連絡・調整に時間がかかる | 窓口が1つで楽 |
| 柔軟性 | 業者を入れ替えやすい | 依存度が高くなることも |
中小企業(6〜50名)の場合、社内のデジタル担当者が少ないことが多いです。
複数業者の調整に時間を取られるより、信頼できる1社と深く連携するほうが、結果的に効率的なケースが多いと言われています(※業種・規模によって異なります)。
一括依頼先を選ぶときのチェックポイント
- SEO・広告・制作を自社でできるか(外注再委託でないか)
- 担当者が直接連絡できるか
- 成果の報告が具体的かどうか(「なんとなく良くなっています」はNG)
- 自社の業種・規模の実績があるか
よくある質問
Q1. Web施策の重複コストとは何ですか?
A. 複数の業者に別々で依頼したとき、同じ業務(例:アクセス解析・レポート作成・キーワード調査など)に2社以上から費用が発生している状態です。Web施策を複数業者に分けると起こりやすく、中小企業では年間数十万円規模の無駄が生じることもあります(あくまで目安・業種規模によって異なります)。
Q2. 重複コストはどうやって見つけますか?
A. 直近3ヶ月分の請求書を集め、業務項目を1枚のシート(チェック表)に書き出す方法が最も手軽です。同じ業務名・似た業務名が複数の業者から出ていれば、重複の可能性があります。まず「月次レポート」と「アクセス解析」を確認するのがおすすめです。
Q3. なぜSEO会社と広告代理店の二重請負が起きやすいのですか?
A. 両者の業務範囲があいまいで、契約書に「Web施策一式」と書かれているケースが多いからです。また、担当者の入れ替わりや引き継ぎ不足により、知らないうちに同じ業務が二重発注されることもあります。
Q4. 複数業者と1社一括依頼はどちらが向いていますか?
A. 社内のWeb担当者が少ない中小企業(6〜50名規模)は、1社に一括依頼するほうが連絡・調整の手間を省けるケースが多い傾向にあります。一方、特定の分野(例:広告はA社、SEOはB社)に強い専門業者を使いたい場合は複数業者が向いています。自社のリソースと照らし合わせて判断してください。
Q5. 重複コストの削減交渉はどうすれば費用対効果が高いですか?
A. 感情的にならず「業務を整理して効率化したい」という姿勢で話し合うのが最も効果的です。チェック表で重複業務を特定し、「どちらかの業者に統合したいので、業務範囲から外す分は費用から引いてほしい」と伝えると交渉しやすくなります。交渉後は必ず契約書か覚書で業務範囲を明文化してください。
まとめ
Web施策を複数業者に依頼することで発生する重複コスト(二重払い)は、請求書を業務単位で並べるだけで見つけられます。
- SEO会社・広告代理店・制作会社の3者が関わると、アクセス解析・キーワード調査・LP制作などで業務が重複しやすい
- 直近3ヶ月の請求書を集め、この記事のチェック表に当てはめれば、問題箇所をすぐ特定できる
- 重複を発見したら感情的にならず「整理・統合」の姿勢で業者と話し合う
- 社内担当者が少ない中小企業は、信頼できる1社に一括依頼するほうが効率的なケースも多い
Web施策の複数業者間における重複コスト管理は、集客効果を上げる前に必ず整理しておきたい土台です。
「自社の請求書を一度チェックしてみたいけれど、どこを見ればいいかわからない」という場合は、ぜひ一度ご相談ください。
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静岡を拠点に、SEO・ウェブ広告・制作を一貫して対応しています。複数業者に分散しているWeb施策のコスト整理から、今後の集客設計まで丁寧にサポートします。