ウェブ制作会社『レスポンシブ対応済み』は信じるな。SEO評価が下がる5つのパターン
ウェブ制作会社『レスポンシブ対応済み』は信じるな。SEO評価が下がる5つのパターン
「レスポンシブ対応済み」と言われたのに、スマホでの検索順位が全然上がらない。そんな経験はありませんか? 実は「レスポンシブ対応=SEOに強い」は、大きな誤解です。この記事では、レスポンシブとSEOの関係を正しく理解し、発注ミスを防ぐための知識を具体的にお伝えします。
この記事の結論
「レスポンシブ対応済み」は、SEO上の最低条件を満たすだけです。それだけでは検索順位は上がりません。本記事では、よくある5つの落とし穴・確認すべき項目・発注時のチェック方法を解説します。
– 要点1: レスポンシブ対応はSEOの「入口」。それだけで上位表示はできない
– 要点2: 表示速度・コンテンツ・構造の3点がセットで揃って初めて効果が出る
– 要点3: 発注前に「何をもってレスポンシブ対応とするか」を必ず書面で確認する
「レスポンシブ対応済み」が意味する範囲はどこまでか
結論から言います。制作会社が言う「レスポンシブ対応済み」は、スマホで画面が崩れない状態にした、それだけを指す場合がほとんどです。
「レスポンシブ対応」の定義を正確に理解する
レスポンシブデザインとは、画面サイズに応じてレイアウトが自動的に変わる設計のことです。パソコン・スマホ・タブレットで、同じURLのページを表示します。
Googleは2019年ごろから「モバイルファーストインデックス(スマホのページを基準に評価する仕組み)」を採用しています。そのため、スマホで正しく表示されないサイトはSEO評価が大きく下がります。
ここで重要なのは、「表示が崩れない ≠ SEOに強い」という事実です。
「対応済み」と「SEOに強い」は別の話
| 項目 | レスポンシブ対応済み | SEOまで考えた設計 |
|---|---|---|
| スマホで崩れない | ✅ | ✅ |
| 表示速度が速い | △(保証なし) | ✅ |
| 画像が最適化されている | △(保証なし) | ✅ |
| Core Web Vitals合格 | △(保証なし) | ✅ |
| コンテンツ構造が適切 | △(保証なし) | ✅ |
「レスポンシブ対応」は、あくまでSEO評価の最低条件です。それだけでは、検索上位を狙える状態にはなりません。
SEO評価が下がる5つのパターン
では、「レスポンシブ対応済み」でも実際にSEO評価が下がってしまうケースを、具体的に5つ紹介します。
パターン1:スマホで画像が重くて表示が遅い
画面崩れはなくても、スマホに最適化されていない大きな画像をそのまま使っているケースが多いです。
Googleは「ページの読み込み速度(LCP:一番大きなコンテンツが表示されるまでの時間)」をSEO評価の指標に使っています。LCPが2.5秒以内であれば合格ですが、重い画像があると5〜8秒かかることも珍しくありません。
⚠️ 注意:表示が「崩れていない」ことと、「速く表示される」ことはまったく別の話です。
パターン2:スマホでタップしにくいボタンやリンクが残っている
「ボタンの大きさ」「リンク同士の間隔」をスマホ向けに最適化していないサイトはよくあります。Googleの評価ツールでは、タップ対象が小さすぎる・近すぎると「ユーザー体験の問題あり」として評価が下がります。
パターン3:コンテンツがスマホで省略・隠されている
スマホ表示でコンテンツを「もっと見る」ボタンで隠したり、タブで切り替える設計にしているサイトがあります。以前はGoogleがこれを「隠されたコンテンツ」と判断し、低く評価する傾向がありました。
2026年現在では多少改善されていますが、重要なコンテンツはスマホでも最初から表示するのが安全な設計です。
パターン4:パソコン用の構造をそのままスマホに流用している
見出し(H1・H2)の構造が適切でない、メタ情報(ページの説明文)が設定されていない、といった問題はSEOに直結します。「レスポンシブにした」だけで、こうした基本的なSEO設定が抜け落ちることがあります。
ウェブ制作の失敗事例を詳しくまとめた記事でも触れていますが、制作後に発覚するSEO上の欠陥は修正コストがかさみます。発注前の確認が最も大切です。
パターン5:スマホとパソコンでURLや内容が異なる設計になっている
過去に「スマホ専用ページ(m.example.com)」を作っていた会社がリニューアル時にレスポンシブに切り替える場合、古いURLが残ってGoogleに重複コンテンツと判断されることがあります。
これはリダイレクト(転送)の設定が正しくできていないことで起こります。「対応済み」と言われていても、裏側でこの問題が起きているケースは少なくありません。
「対応済み」と言いながら見落とされる3つの技術要件
制作会社が悪意を持っているわけではないことが多いです。しかし、SEO専門の知識がない場合、以下の3点が見落とされがちです。
技術要件1:Core Web Vitals(コアウェブバイタル)
Googleが定める「ページ体験の評価指標」で、以下の3つから構成されます。
| 指標 | 意味 | 合格の目安 |
|---|---|---|
| LCP | 一番大きなコンテンツが表示されるまでの時間 | 2.5秒以内 |
| INP | ユーザーの操作への反応速度 | 200ミリ秒以内 |
| CLS | ページ読み込み中にレイアウトがズレる量 | 0.1以下 |
これらはGoogle Search Console(Googleが提供する無料の検索分析ツール)で確認できます。「レスポンシブ対応済み」でも、これらが合格していない制作物は珍しくありません。
技術要件2:構造化データ(検索結果を豊かにするための設定)
構造化データとは、Googleに「このページは何についての情報か」を正確に伝えるためのコードです。設定されていないと、検索結果に会社の評価・営業時間などが表示されず、クリック率が下がります。
技術要件3:ページ速度の最適化(スマホ回線での速度)
Wi-Fi接続のパソコンでは速くても、スマホの4G・5G回線では遅いというサイトが多くあります。PageSpeed Insights(Googleの無料ツール)でスマホスコアを確認し、60点以上が一つの目安です。
Web集客がうまくいかない理由の多くは、こうした技術的な土台の問題から来ています。集客の改善につながるポイントをまとめた記事も参考にしてみてください。
発注時に必ず確認すべきチェックリスト
「レスポンシブ対応」という言葉だけで判断しないために、発注前・制作中に確認しておくべき項目をまとめます。
発注前に制作会社へ聞くべき5つの質問
- 「Core Web VitalsはPageSpeed Insightsで何点を目標にしていますか?」
→ スマホスコアで70点以上を目標にする会社を選びましょう。
- 「画像はスマホ向けに圧縮・変換しますか?(WebP形式を使いますか?)」
→ WebP(次世代の画像形式、従来より約30%軽い)を使う会社は技術力の目安になります。
- 「Google Search Consoleの設定はしてもらえますか?」
→ 納品後の検索データを確認するために必須の設定です。
- 「構造化データは設定しますか?」
→ BtoB企業なら、会社情報や商品情報の構造化データが効果的です。
- 「納品後にSEOの状態を確認するサポートはありますか?」
→ 制作だけで終わりにせず、その後の集客まで一緒に考えてくれる会社かどうかの判断材料になります。
本当にSEOまで考えてくれる制作会社の見分け方
発注先選びで後悔しないために、制作会社を比較するときのポイントを整理します。
SEOを理解している制作会社・していない制作会社の違い
| 確認ポイント | SEOを理解している会社 | そうでない会社 |
|---|---|---|
| 提案内容 | 速度・構造・コンテンツまで提案 | デザイン中心 |
| 納品物 | Search Console設定・速度レポートつき | HTMLファイルのみ |
| 説明の言葉 | 数値・根拠を出して説明 | 「いい感じになります」 |
| アフターサポート | 公開後の順位・流入も確認 | 公開で終了 |
| SEO担当者の有無 | SEO専任または担当者が明確 | 制作者が兼任(曖昧) |
ウェブ制作を依頼するときに確認すべきポイントは、デザインや金額だけではありません。制作依頼で失敗しないための8つの確認事項をあわせて読んでおくと、発注時の判断が格段に楽になります。
「安くてSEOも強い」は両立するのか?
結論を言うと、コスト・品質・SEOの3つを同時に追うのは難しいです。ただし、SEOの基礎(速度・構造・設定)は工数次第で費用を抑えられる部分もあります。
重要なのは「どこにコストをかけるか」を発注前に明確にすることです。デザインの見た目より、検索で見つけてもらう仕組みを優先するほうが、中小企業の集客においては費用対効果(投じたお金に対する効果)が高い場合がほとんどです。
制作後にSEO・ウェブ広告などの施策もまとめて相談できるパートナーを選ぶと、社内リソースも節約できます。ウェブマーケティングを体系的に学ぶと、発注時に何を確認すればいいかの判断軸が身につきます。
サイトのレスポンシブ対応やSEOについて「自社の状況が正直わからない」という場合は、まず現状確認だけでも歓迎しています。お気軽にお問い合わせください。
よくある質問
Q1. レスポンシブ対応とは何ですか?
A. 画面サイズに応じてレイアウトが自動で変わるウェブデザインの手法です。パソコン・スマホ・タブレットで同じURLを使いながら、それぞれに適した表示をします。GoogleはスマホのページでSEO評価をするため、最低限必要な対応とされています。
Q2. レスポンシブ対応すればSEOは上がりますか?
A. 対応しただけでは上がりません。表示速度・ページ構造・コンテンツの質・Core Web Vitalsの合格が揃って初めてSEO評価が改善されます。「レスポンシブ対応=SEO完了」と思ってしまうことが、集客失敗の大きな原因の一つです。
Q3. なぜ制作会社がSEOまで保証しないのですか?
A. 制作会社はデザイン・コーディングの専門家であり、SEOはまた別の専門領域だからです。また、SEOの結果はGoogleのアルゴリズム(評価の仕組み)に左右されるため、完全な保証が難しいという事情もあります。SEOまでまとめて対応できるか、発注前に確認するのが安全です。
Q4. Core Web VitalsとレスポンシブSEOの関係は?
A. Core Web Vitalsはページ表示の速さ・安定さ・操作への反応速度を評価するGoogleの指標です。レスポンシブ対応しているサイトでも、スマホでの速度が遅い・レイアウトがズレるなどの問題があれば評価が下がります。SEO対策においてCore Web Vitalsの改善は必須の取り組みです。
Q5. ウェブ制作のSEO対応はどのくらいの費用・期間がかかりますか?
A. 制作と同時にSEO基礎設定(速度最適化・構造化データ・Search Console設定など)を行う場合、追加で数万円〜の費用が目安になることが多いです(制作規模によって大きく異なります)。期間は制作期間に準じますが、SEO効果が出始めるのは公開後3〜6ヶ月が一般的な目安です(保証値ではなく、業界で言われる目安です)。
まとめ
「レスポンシブ対応済み」という言葉を鵜呑みにするのは危険です。
レスポンシブSEOの観点から言えば、スマホで崩れないことは出発点に過ぎません。本当に検索で見つけてもらえるサイトにするには、以下の5点が揃う必要があります。
- 表示速度の最適化(スマホ回線で2.5秒以内)
- Core Web Vitalsの合格
- 画像のスマホ向け圧縮・変換
- ページ構造(見出し・メタ情報)の適切な設定
- 重複コンテンツ・URLの整理
発注前に「何をもってレスポンシブ対応とするか」を具体的に確認し、SEOまでまとめて相談できる制作会社を選ぶことが、中小企業が集客で失敗しないための一番の近道です。
「自社サイトが今どんな状態か確認したい」「リニューアルを検討中だが何を基準に選べばよいかわからない」という方は、ぜひご相談ください。静岡を拠点に、制作から集客施策まで一貫してサポートしています。