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『代理店に丸投げ』から卒業した中小企業Web担当者が最初の1ヶ月でやった7つのこと

『代理店に丸投げ』から卒業した中小企業Web担当者が最初の1ヶ月でやった7つのこと




『代理店に丸投げ』から卒業した中小企業Web担当者が最初の1ヶ月でやった7つのこと

「広告費を払っているのに、何をやっているか全然わからない」——そんな悩みを抱えながら、ウェブ広告の自社運用に踏み出した中小企業の担当者が増えています。この記事では、引き継ぎ初月にやるべき7つの具体的なアクションを、順序立てて解説します。


この記事の結論

ウェブ広告の自社運用とは、外部の代理店に任せていた広告配信・分析・改善を、自社のWeb担当者が主体的に行うことです。本記事では「引き継ぎの準備」「数字の読み方」「最初の改善ステップ」を詳しく解説します。

要点1: 最初の1ヶ月は「広告を回す」より「現状を理解する」ことが最優先
要点2: アカウント権限・費用・成果指標の3点を1週目に必ず確認する
要点3: 小さな改善を積み重ねることで、運用スキルは確実に育つ


「代理店に頼んでいるのに、なぜか成果が見えない」。ウェブ広告の自社運用に踏み切る中小企業の多くが、このモヤモヤから動き出します。でも「いきなり全部やれるか不安」という声もよく聞きます。この記事では、引き継ぎ直後の1ヶ月でやるべき7つのことを順番に紹介します。



なぜ今、自社運用に切り替える企業が増えているのか

ウェブ広告の自社運用を始める企業が増えている、一番の理由は「コストの見える化」です。

代理店に任せていると、広告費の内訳が見えにくくなりがちです。「手数料が何%なのか」「どの広告が効いているのか」が不明なまま、毎月費用だけが出ていく状態になることがあります。

「手数料の不透明感」が引き金になる

一般的な広告代理店の手数料は、広告費の20〜30%程度と言われています(目安。代理店・契約によって異なります)。月30万円の広告費なら、毎月6〜9万円が手数料として出ていく計算です。

自社運用にすれば、その分を広告費そのものに回せます。もちろん、担当者の学習コストはかかります。ただ「費用対効果を自分で判断できる」という手応えは、多くの担当者が口をそろえて言うメリットです。

広告ツールが使いやすくなった

Google広告・Meta広告(Instagram・Facebook)などのツールは、2026年現在、管理画面の日本語化が進んでいます。AIによる自動最適化機能も充実しており、以前と比べて「専門知識ゼロで始める壁」は下がってきています。

📌 ただし「ツールが使いやすい」と「成果が出る」は別の話です。正しい計測と判断の仕方は、最初に身につけておく必要があります。


自社運用に向いている企業・向いていない企業の違い

自社運用が向いているかどうかは、「月の広告費の規模」と「担当者の時間」で判断するのが現実的です。

向いている企業の特徴

条件 目安
月の広告費 10万〜50万円程度(目安)
担当者の空き時間 週5〜10時間確保できる
担当者のITリテラシー エクセル・スプレッドシートが使える
商品・サービスの理解 自社で深く理解している

### 向いていない企業の特徴

  • 月の広告費が100万円を超えていて、細かい入札管理が必要
  • 担当者が別の業務で手いっぱい
  • 広告を初めて出す段階で、基礎知識がまったくない

自社の商品への理解は、代理店よりも自社担当者のほうが深いことが多いです。その強みを広告に活かすのが、自社運用の本質です。

Web集客全体の戦略を整理したい方は、ウェブでマーケティングを始める完全ガイド【中小企業向け7ステップ】もあわせてご覧ください。


最初の1ヶ月でやった7つのこと【具体的なステップ】

引き継ぎ初月の目標は「広告の成果を上げること」ではなく、「現状を正確に把握すること」です。

ウェブ広告の自社運用を成功させる担当者ほど、最初の1ヶ月は「学習・確認・整理」に集中しています。

ステップ1:アカウントの権限を自社で持つ

最初にやるべきことは、広告アカウント(Google広告・Meta広告など)の管理者権限を自社に移すことです。

代理店が「代理店名義のアカウント」で運用していた場合、引き継ぎ時にデータが引き継げないことがあります。必ず「自社名義のアカウント」になっているかを確認してください。

  • ✅ Google広告の場合:「アカウント設定」→「アクセスと管理」で管理者確認
  • ✅ Meta広告の場合:「ビジネスマネージャー」の所有権を確認
  • ✅ 代理店が保有している場合は、移行を書面で依頼する

ステップ2:月の広告費と成果の数字を整理する

過去6〜12ヶ月分の広告費と成果(クリック数、問い合わせ数、売上など)を一覧にします。

「どの月に何円使って、何件の問い合わせが来たか」が一覧になるだけで、費用対効果の基準が見えてきます。

ステップ3:計測ツールの設定を確認する

成果を正しく測れていない状態で広告を回すのは、目隠しで運転するようなものです。

  • Google アナリティクス4(GA4):自社サイトへのアクセスを測るツール
  • コンバージョン計測:問い合わせ・購入などの「成果」を広告に紐づける設定

この2つが正しく動いているかを確認します。設定に不安がある場合は、専門家に確認してもらうのが確実です。

ステップ4:広告の「目的」を1つに絞る

代理店任せのときに「なんとなく複数の目的で広告を出していた」というケースは珍しくありません。

最初の1ヶ月は、「問い合わせを増やす」「資料請求を増やす」など、目的を1つに絞って運用します。 目的が複数だと、何が効いているかわからなくなります。

ステップ5:競合の広告を観察する

「競合がどんなキーワードで広告を出しているか」を調べます。

Google検索で自社のターゲットキーワードを打ち込み、上部に出る広告のコピー(文章)を確認するだけでOKです。競合が使っている言葉は、ターゲット読者に刺さるヒントになります。

ステップ6:広告文(コピー)を3パターン用意して比較する

代理店から受け取った広告文をそのまま使うのではなく、自社の言葉で3パターン用意します。

パターン 訴求の軸
A 課題解決型(「○○でお困りの方へ」)
B 実績・信頼型(「○○社に選ばれた理由」)
C 特典・即効型(「今すぐ無料相談」)

どのパターンがクリックされやすいかを、数字で比較します。これをA/Bテスト(2つ以上の広告を同時に出して比べること)と言います。

ステップ7:週1回、数字を確認する習慣をつくる

広告の改善は「毎日細かく直す」よりも、「週1回じっくり見る」ほうが向いています。

見るべき数字は最初はこの3つだけで十分です。

  1. クリック率(CTR):広告が表示されて、クリックされた割合
  2. コンバージョン率(CVR):クリックされて、問い合わせになった割合
  3. 1件あたりのコスト(CPA):1件の問い合わせを得るためにかかった広告費

この3つの変化を追うだけで、広告の良し悪しが判断できるようになります。


自社運用で陥りやすい3つの落とし穴

自社運用を始めた担当者の多くが、同じポイントでつまずきます。事前に知っておくだけで、回避できます。

落とし穴①:すぐに広告を止めたり変えたりしすぎる

広告は「最低でも2〜4週間のデータ」がないと判断できません。1週間で「効果なし」と判断して広告を止めると、学習データが蓄積されず、いつまでも改善できません。

落とし穴②:計測の設定が間違ったまま運用する

「問い合わせが0件」と思っていたら、実はコンバージョン計測のタグ(測定用のコード)がサイトに正しく入っていなかった——というケースは多いです。数字を信じる前に、計測の設定が正しいかを確認することが先決です。

もしウェブサイト自体に不安がある方は、Web集客がうまくいかない3つの理由と解決策【2026年版】で原因別の対処法を解説していますので参考にしてください。

落とし穴③:広告だけに頼りすぎる

広告はあくまでも「入口を増やす手段」です。広告でサイトに来てもらっても、サイト自体が魅力的でなければ問い合わせには繋がりません。 広告とサイト改善はセットで考えましょう。


代理店と自社運用の役割分担モデルも選択肢のひとつ

「完全に自社でやる」か「代理店に丸投げ」か、この2択しかないわけではありません。

2026年現在、中小企業の間で広がっているのが「役割分担型」です。

作業 自社担当者 外部の支援
目標設定・方針決定
広告文・クリエイティブ作成 サポート
入札・予算管理 サポート
分析・レポート作成 サポート
技術的なタグ設定

この形であれば、「自社の意思決定スピード」と「専門家のサポート」の両方を活かせます。

また、ウェブ広告の効果を最大化するには、サイト自体の品質も重要です。外注・自作どちらにするか迷っている方は、ウェブ制作を自分でするか外注するかを判断するポイントをご覧ください。

自社だけでは不安なステップがある場合、お気軽にお問い合わせください。静岡を拠点に、中小企業のウェブ広告・SEOをサポートしています。


よくある質問

Q1. ウェブ広告の自社運用とは何ですか?

A. 外部の代理店に任せていた広告の配信・管理・改善を、自社の担当者が主体的に行うことです。Google広告やMeta広告などのツールを自社アカウントで操作し、費用と成果を直接管理します。代理店への手数料を削減できる反面、担当者の学習コストが発生します。

Q2. 自社運用に切り替えるには何から始めればいいですか?

A. まず「広告アカウントの権限が自社にあるか」を確認することから始めてください。代理店名義のアカウントの場合、過去のデータを引き継げないことがあります。次に、過去の広告費と成果を数字で整理し、現状を把握することが最優先です。

Q3. なぜ自社運用のほうがいい場合があるのですか?

A. 自社の商品・サービスへの理解は、担当者が最も深く持っています。その知識を広告文やターゲット設定に直接反映できる点が強みです。また、代理店への手数料(一般的に広告費の20〜30%が目安)を広告費に回せるため、同じ予算でより多くの人に広告を届けられる可能性があります。

Q4. 自社運用と代理店依頼は何が違いますか?

A. 最大の違いは「意思決定のスピード」と「費用の透明性」です。自社運用は広告文の変更やターゲット修正をすぐに実施できます。代理店依頼は専門知識を外部に任せられる反面、変更に時間がかかったり、費用の内訳が見えにくかったりすることがあります。どちらが向いているかは、担当者の時間と広告費の規模によって変わります。

Q5. 自社運用の費用はどのくらいかかりますか?

A. 広告費そのものは自社で設定できます(Google広告・Meta広告ともに1日数百円から設定可)。学習コストとしてオンライン講座(数千円〜数万円程度)や、設定サポートの外注費(数万円〜が目安)がかかる場合があります。代理店に払っていた手数料と比較して、トータルのコストを判断するのがおすすめです。


まとめ

ウェブ広告の自社運用を中小企業の担当者が成功させるカギは、「最初の1ヶ月に現状を正確に把握すること」です。

この記事でご紹介した7つのステップをまとめます。

  1. アカウントの権限を自社に移す
  2. 過去の広告費と成果を数字で整理する
  3. 計測ツール(GA4・コンバージョン計測)を確認する
  4. 広告の目的を1つに絞る
  5. 競合の広告を観察する
  6. 広告文を3パターン用意してA/Bテストをする
  7. 週1回、3つの数字(CTR・CVR・CPA)を確認する習慣をつくる

どれも「難しい技術」ではありません。順番通りに進めることで、ウェブ広告の自社運用は確実に軌道に乗せられます。

「どこから手をつければいいかわからない」「現状の広告が正しく動いているか確認してほしい」という場合は、ぜひ一度ご相談ください。

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